8月になっても広島東洋カープのブラッド・エルドレッド選手(37)が打撃好調だ。
 
 2012年のシーズン途中に広島に入団したエルドレッドは、今季でNPB6年目。広島では1977年から6年連続で所属したジム・ライトル氏に次ぐ長期在籍となっており、来年も在籍となれば広島史上最も長くチームに在籍した助っ人となる。
 
 今季のエルドレッドは、開幕から一度も離脱することなくチームに帯同。同じくベテランの新井貴浩・松山竜平などと併用という形で出場を続けており、24本塁打はヤクルト・バレンティンと並んでリーグ2位と好成績を残している。
 
 2014年には37本塁打で最多本塁打のタイトルを獲得するなど、長打力を活かしてチームに貢献し続けてきたエルドレッドだが、実は8月が非常に苦手だ。最多本塁打のタイトルを獲得した2014年も、春先こそ快調に本塁打を量産したが、8月に大失速。球団新記録となる28試合連続三振など精彩を欠く場面が多くなっていた。
 
 しかし、今季のエルドレッドは一味違う。好不調の差が激しく、今まで8月に苦しむことが多かったが、今季は調子を落とさず活躍を続けている。以下は、2014年以降のエルドレッドの8月成績とシーズン成績だ。
 
2014年
8月 14試合 打率.053(57-3) 0本塁打 4打点 出塁率.141 OPS.211
通算 118試合 打率.260(454-118) 37本塁打 104打点 出塁率.329 OPS.873
 
2015年
8月 12試合 打率.216(37-8) 3本塁打 8打点 出塁率.237 OPS.723
通算 79試合 打率.227(264-60) 19本塁打 54打点 出塁率.307 OPS.773
 
2016年
8月 13試合 打率.195(41-8) 2本塁打 4打点 出塁率.267 OPS.657
通算 95試合 打率.294(316-93) 21本塁打 53打点 出塁率.362 OPS.900
 
2017年(8月9日現在)
8月 7試合 打率.300(20-6) 1本塁打 3打点 出塁率.461 OPS.961
通算 91試合 打率.283(286-81) 24本塁打 68打点 出塁率.381 OPS.947
 
 上記のように、今季のエルドレッドは鬼門の8月に入っても調子が安定している。むしろ、7月には月間打率.259と成績が下降気味だったが、現段階では今までのシーズンでは見られなかった打棒を披露し、鬼門の8月を克服する兆しが見えている。
 
 また、エルドレッド本人だけでなく、ベテランにしっかりと休養を与えつつ試合に出場させる緒方孝市監督や石井琢朗打撃コーチのマネジメント力もこの好調の一因となっていることだろう。
 
 ファンやチームメイトに愛され、長年広島で打線をけん引してきたエルドレッド。2季連続優勝・1984年以来となる日本一を目指す広島の主砲の今後からも、ますます目が離せない。