横浜DeNAベイスターズの正捕手としてチームを引っ張る2年目・戸柱恭孝(27)。9日のヤクルト戦でも6番・捕手として先発出場し、3回に今季第8号となる2点本塁打を記録。守備でも新外国人のウィーランドを上手くリードし、攻守で勝利に大きく貢献した。
 
 2015年のドラフト4位で社会人野球・NTT西日本からDeNAに入団した戸柱は、ルーキーイヤーの昨季からレギュラーに定着。高城俊人・嶺井博希・黒羽根利規(現日本ハム)らとの正捕手争いを制し、126試合に出場して捕手のレギュラーを手中にした。
 
 キャッチング・リードに定評があるものの、昨季は.200と盗塁阻止率に課題を残した戸柱だったが、2年目の今季は3割超えの阻止率を残し改善に成功。昨季記録した10失策も2失策に減らすなど、守備面で大きく飛躍を遂げている。
 
 一方、もう一つの課題である打撃は昨季の打率.226に比べ、8月9日現在で打率.208と成績を落としてしまっている。打率こそ下がってしまった戸柱だが、今季は長打力・勝負強さに磨きをかけている。
 
 昨季の戸柱は124試合に出場し打率.226(367-83) 2本塁打 23打点 出塁率.267 OPS.532という成績を残した。そして、今季の戸柱の打撃成績は84試合に出場し打率.208(264-55) 8本塁打 47打点 出塁率.326 OPS.572となっている。(8月9日現在)
 
 昨季に比べて本塁打が増加し、出塁率も向上している戸柱だが、この中で特筆すべきは、打率が低下しながらも既に打点が昨季の2倍以上になっている点だろう。そこで、今季の戸柱の塁状況別打撃成績を紹介する。
 
走者なし
打率.101(138-14) 1本塁打 1打点 31三振 7四球
1塁
打率.333(54-18) 3本塁打 9打点 6三振 3四球
1・2塁
打率.308(13-4) 1本塁打 5打点 2三振 2四球
1・3塁
打率.143(14-2) 1本塁打 5打点 2三振 2四球
2塁
打率.250(16-4) 0本塁打 3打点 1三振 1四球
2・3塁
打率.286(7-2) 1本塁打 6打点 1三振 0四球
3塁
打率.556(9-5) 1本塁打 5打点 1三振 0四球
満塁
打率.462(13-6) 1本塁打 16打点 1三振 0四球
 
 上記のように、今季の戸柱は「走者あり」の場面での打率が非常に高い。現在、戸柱は6番で先発出場することが多いが、その前には3番・筒香、4番・ロペス、5番・宮崎というリーグ屈指の強力なクリーンナップが控えている。そのため、走者が出ている状態で打席を迎えることが多くなっているが、戸柱はその好機を活かししっかりとチャンス拡大・得点につなげている。
 
 そして、走者が出ている際の戸柱の打率は.325(126-41)と好成績をマーク。走者が出ていない際の打率が1割近くのため、シーズン成績は2割前半となっているが、要所で力強い打撃を見せチームの得点力向上に貢献している。
 
 昨季より攻守で飛躍を見せ、扇の要として今やDeNAに必要不可欠な存在となった戸柱。飛躍を続ける2年目捕手の今後の活躍にも、是非注目したいところだ。