1軍で着実に経験を重ねている、千葉ロッテマリーンズのドラ2ルーキー・酒居知史(24)。140キロ台後半の速球とスライダー・カーブ・チェンジアップを始め、その他にも多くの変化球を駆使する変幻自在の右腕投手だ。
 
 酒居は龍谷大平安高校・大阪体育大学・社会人野球・大阪ガスを経て2016年のドラフト2位でロッテに指名され入団。高校時代には2年時にチームが甲子園出場を果たしたが、出番はなかった。その後、大阪体育大学時代に好成績を残し、大学卒業後は大阪ガスへ入団。
 
 社会人1年目の2014年にはオリックス・山岡泰輔(当時東京ガス)に投げ勝つなど、都市対抗野球で活躍し若獅子賞(新人王)・久慈賞(敢闘賞)を受賞して一躍プロ注目の存在に。翌2015年には序盤こそ腰痛などで苦しんだが、結果として6試合に登板して33.1回を投げ4勝0敗、防御率0.81と好成績を残し、ドラフト上位候補として一気に評価が上がった逸材だ。
 
 そんな酒居は、今季の春季キャンプで1軍スタート。開幕1軍とはならなかったが、苦しいチーム状況もあり4月22日に1軍登録。その後、4月25日に中継ぎとしてプロデビューを果たした。
 
 その後、中継ぎで結果を残せず5月下旬に登録抹消となったが、2軍で13試合に登板して65.0回を投げ防御率2.35という好成績を残し8月に再び1軍へ。今度は中継ぎではなく、社会人時代のように先発として1軍マウンドに立つことになった。
 
 そして、8月4日の楽天戦では、プロ初の先発マウンドに上がり8回を100球で被安打3・8奪三振・1四球・1失点と快投。打線の援護に恵まれずプロ初白星はお預けとなったが、多くのファンに次回以降を期待させる結果を残した。
 
 先発陣が不調に苦しむ中、2軍で結果を残し救世主のように1軍の先発マウンドに現れた酒居。今後も1軍で結果を残し続け、先発ローテーションに定着し来季以降の躍進につなげることはできるだろうか。