◆ FA戦士がまさか…

 後半戦の巻き返しにかける巨人に激震が走った。

 18日の中日戦で先発予定だった山口俊が、暴行トラブルの疑いで当日に登板自粛が決定。代役として高木勇人が緊急先発も、1−6で敗戦を喫した。

 山口は今月11日に都内の飲食店で友人と過ごした際に右手を痛め、酒に酔った状態で病院へ。そこで扉を壊したり、警備員を負傷させた疑いがあるというのだ。その他の詳細は調査中で、巨人は起用を当面自粛する方針とのこと。


◆ チームのピンチをチャンスに変える男

 苦しんだ前半戦を終え、後半戦の巻き返しに燃える巨人。初戦で快勝スタートを切りながら、そんなタイミングで不祥事が発覚…。これにはファンも失望の声をあげる。

 18日、そんな暗雲漂うチームに合流したのが篠原慎平。独立リーグ・香川から2014年の育成ドラフト1位で指名を受けた27歳の右腕だ。

 186センチ・97キロの恵まれた体格から放たれる最速150キロ超えの剛速球が最大の武器。実は今季も開幕時は3ケタの背番号を背負う育成選手であったが、沢村拓一や田原誠次といったリリーフ陣の離脱者が相次いだこともあって4月17日に支配下登録されると、即一軍昇格。救世主として本隊に招かれる。

 すると4月19日のヤクルト戦。先発の高木勇人が負傷降板となると、3回からスクランブルでプロ初登板。あれよあれよと言う間に一軍のマウンドを踏むと、3回を無失点の力投。虎の子の1点を守り抜き、チームは1−0勝利。篠原は初登板で初勝利をゲットした。

 育成入団の投手による初登板初勝利は、プロ野球史上初の快挙。窮地のチームを救う働きで、期待通りに救世主となってみせた。


 この初登板での初勝利以降は白星から遠ざかり、16試合の登板で1勝1敗、防御率4.42という成績。6月25日に登録抹消となっていたが、18日に昇格するとその日の試合ですぐに登板した。

 結果は1回2失点と打ち込まれてしまったが、これからもこういったビハインドの展開やロングリリーフといった役回りが主になってくるだろう。投球の内容はもちろんのこと、投手陣の負担を軽減するような働きが求められる。
 
 チームが困った時に、声がかかる男。存在感を高めつつある育成出身の右腕は、再び救世主となれるのか。チームのピンチをチャンスに変える活躍に期待がかかる。