◆ 外国人選手の“20発トリオ”誕生へ

 創設初の日本一に輝いた2013年以来、4年ぶりに前半戦を首位で終えた楽天。迫りくるソフトバンクとのゲーム差は現時点で「1.5」。両者の熾烈な争いはこれから更に激しさを増していきそうだ。

 中でも開幕直後の大きな目玉となっていたのが、助っ人トリオ3人が並んだ“超重量打線”。カルロス・ペゲーロを2番に置き、3番にゼラス・ウィーラー、4番にジャフェット・アマダーを置くラインナップは大きな話題を呼んだ。

 ところが、2番に置いたペゲーロは開幕から打ちまくったものの、ウィーラーとアマダーがともに低空飛行。3・4月はウィーラーが打率.191で本塁打1、アマダーも打率.222で本塁打2と揃って大不振に陥ってしまう。

 結局、開幕から続いたその3人の並びというのは5月5日までで終了。その後もちらほら“再結成”する場面は見られたものの、アマダーを下位に回すなど梨田昌孝監督の試行錯誤が見られるようになった。

 それでも指揮官の我慢に応えるように、ウィーラーは5月に入って打撃開眼。月間打率.333、本塁打も10本記録するなど大暴れを見せると、6月も月間.322と快音連発。見事に復活を遂げた。

 一方のアマダーは5月も打率.232と苦しみ、6月には登録抹消となるなどトンネル脱出のキッカケを掴めなかったが、7月1日のソフトバンク戦で本塁打含む2安打を放ってから調子上向き。

 7月は代打出場も含む15試合中10試合で安打を記録し、7月22日のオリックス戦では3打席連続本塁打を放つ大暴れ。翌23日の試合では試合を決するサヨナラ弾を放つなど、夏場に入ってようやく覚醒の兆しを見せ始めた。

 ここまでペゲーロとウィーラーがともに21本塁打を放ち、アマダーは13本までその数字を伸ばしてきた。外国人選手による“2ケタ本塁打トリオ”は史上16度目となり、球団では2008年のフェルナンデス(18本)・セギノール(13本)・リック(12本)以来で2度目のことだ。

 もしアマダーがここから7発積み上げて20本に乗せることができれば、外国人選手“20発トリオ”の誕生となり、これはプロ野球史上初の快挙。快進撃の象徴となりつつある助っ人トリオの活躍から目が離せない。


◆ 球団初の『3割・30本塁打』にも期待!

 また、ペゲーロとウィーラーの2人には『3割・30本塁打』への期待もかかる。

 かつて楽天ではフェルナンデスが2006年に打率.302、本塁打28でこの記録に迫ったが、惜しくもあと2本届かず。ここまでこのハードルをクリアした者は一人もいない。

 今季はここまでペゲーロが打率.307、本塁打21。ウィーラーも打率.282、本塁打21と射程圏と言えるところにいる。ここに来てペゲーロが負傷してしまったというのは気がかりだが、球団初の記録にも期待がかかる。

 また、こちらも負傷で戦列を離れていた2年目の茂木栄五郎も、ここまでリーグ3位の打率.319で本塁打は12本を記録。ツボにハマった時のパワーは目を見張るものがあり、球団の生え抜き選手として初めてのシーズン2ケタ本塁打を達成。こちらも『3割・30本塁打』への可能性を秘めた選手である。

 このあと夏場から9月にかけて厳しい戦いが待ち受ける楽天であるが、こうした記録への挑戦にも注目だ。