◆ 充実の救援陣

 6日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA−広島戦』で解説を務めた田尾安志氏が、広島の強さについて語った。

 79年、80年以来となるリーグ連覇を目指す広島は、チーム打率(.279)、得点(549)、本塁打(112)、盗塁(81)がリーグトップ、チーム防御率もリーグ2位(3.32)と投打ともに安定した成績を残す。

 田尾氏は、現在2位阪神に9ゲーム差を付けて首位を走る広島の強さについて「1、2点リードされているピッチャーの質が高い」と話す。

【広島の主な救援陣】
今 村 猛 47試 1勝2敗 8H 20S 防2.35
ジャクソン 44試 2勝2敗 20H 1S 防2.40
中 田 廉 40試 2勝1敗 9H 0S 防2.09
一岡 竜司 38試 4勝2敗 8H 1S 防1.95
中崎 翔太 35試 2勝0敗 19H 1S 防1.06
ヘーゲンズ 9試 0勝0敗 0H 0S 防6.55

 広島の勝利の方程式は、7回が中田廉or一岡竜司、8回が中崎翔太、9回が今村猛という構成になっている。ビハインドゲームではジャクソン、ヘーゲンズの両外国人が登板するケースが多い。

 ジャクソンは、リーグ優勝した昨季はセットアッパーとして、勝ちゲームの8回を任されていた。今季も開幕から“8回の男”を担っていたが、6月8日の日本ハム戦から6月28日のDeNA戦にかけて5試合連続で失点。交流戦の終盤からビハインドゲームでの登板が続いている。

 昨季セットアッパーを任された投手でも、結果を残せなければ、役割を変更されるなど、チーム内での競争が激しい。ジャクソンが再び、昨季のポジションに戻るためには、ビハインドゲームで結果を残すことが求められる。こうした競争が、1、2点リードされている場面でも“質が高い”と評価される投手陣を起用できる要因のひとつといえそうだ。

◆ 逆転勝ちはリーグトップ

 ビハインドの場面で投手陣が、相手打線の勢いを止めることで、リーグトップを誇る打線が終盤に逆転するケースが多い。

 田尾氏も「追加点を取られない間に追いつき、追い越している。そうでなかったら、ここまで逆転していないですよ」と分析する。

 広島の逆転勝ちはリーグトップの30回。7月7日のヤクルト戦は先発した戸田隆矢が5回7失点でノックアウトされたが、6回から2イニング投げた九里亜蓮が1失点、8回からマウンドにあがったジャクソンが無失点に抑えた。

 すると5点ビハインドで迎えた9回にバティスタ、菊池涼介がソロ本塁打を放つと、松山竜平がタイムリー、代打・新井貴浩が3ランを放ち逆転に成功した。その裏、守護神の今村が3人で抑え9−8で勝利したという試合もあった。

 追う展開でも逆転を予感させる広島。その逆転勝ちを支えているのが、リーグ屈指の救援陣といえそうだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)