◆ 奇跡的な巡り合わせ!

 野球ファン注目の一打を放ったのは、シーズン途中加入の助っ人だった。

 オリックスのマレーロは29日、ZOZOマリンで行われているロッテ戦の6回に成田翔から第19号の2ラン。これが日本プロ野球通算10万本目の本塁打となった。
 
 28日に計8本の本塁打が飛び出し、10万号まで残り4本でスタートしたこの日。まずは札幌で楽天のアマダーが日本ハムのドラフト1位ルーキー・堀瑞輝から第23号の本塁打を放ってあと「3」とすると、続いて横浜でDeNAの戸柱恭孝が阪神・メンドーサから第9号の3ラン。徐々に大台が近づいてくる。

 すると、それから程なくして、ZOZOマリンでオリックスのT−岡田がロッテ先発・成田翔から一発。自身7年ぶりとなる第30号の2ランで、ついに10万号に王手がかかった。

 どの球場も上記の本塁打でしか得点が入らないという比較的静かな展開のなか、ついにその瞬間が訪れる。会場は再びZOZOマリン。6回表二死一塁で打席に入ったマレーロが、ロッテ先発・成田の高めのボールをレフトスタンドへ。第19号の2ランがNPB通算10万号の一発となった。

 思い返してみると、マレーロは今季途中から日本にやってきた助っ人。それも6月9日に来日初出場した試合で挨拶代わりの第1号を放つも、これがホームベースを踏み忘れて通過していたため無効に。来日第1号は幻となっていたのだ。

 もしマレーロが本塁をしっかり踏んでいたら、10万号は1つ前に打ったチームメイト・T−岡田のものだったことになる。まさに奇跡的な展開で生まれたNPB通算10万本目の本塁打だった。 

 なお、メモリアル弾を放ったマレーロには日本野球機構から賞金100万円が贈られる。

◆ クリス・マレーロ
「打ったのはストレート。少し打球は低かったけど、いい感じでとらえられたし、打った瞬間いってくれると思ったよ。いい追加点になったね!10万本ホームランまで残り4本だと知っていたし、今日打ったらその可能性が高いと思っていたからね。ラッキーだね!」

【プロ野球・通算本塁打】
1号 = 藤井 勇(タイガース/1936年)
1万号= 渡辺 清(阪急/1957年)
2万号= 井石礼司(東京/1966年)
3万号= 基 満男(太平洋/1973年)
4万号= バーニー・ウイリアムス(阪急/1979年)
5万号= 仲根政裕(近鉄/1985年)
6万号= 広永益隆(ダイエー/1990年)
7万号= 駒田徳広(横浜/1997年)
8万号= ロベルト・ペタジーニ(巨人/2003年)
9万号= ディー・ブラウン(西武/2010年)
10万号=クリス・マレーロ(オリックス/2017年)