◆ 青木が日本復帰ならランキングトップに
                           
 楽天を下し2年ぶりとなる日本シリーズ出場を決めたソフトバンクの中心にいたのは、故障で一時は戦列を離れていた内川聖一だった。第1戦から第4戦まで4試合連続本塁打を放つなど、打率.389でMVPにも輝いている。

 その内川は2017年シーズン終了時点、4000打数以上で見た場合における通算打率.3095(6380打数1975安打)で歴代9位にランクイン。現役選手ではトップを走っており、現役2位である糸井嘉男(阪神)の打率.3002(4580打数1375安打)に大きな差をつけている。来シーズンは2000本安打達成と同時に、打率の上昇にも期待したい。

 しかし、その内川を脅かす選手がいる。今シーズンはメジャーリーグでプレーした青木宣親だ。アストロズで開幕を迎えたものの、ブルージェイズ、メッツへと移籍した青木はシーズン終了後にFAとなる。3球団通算で110試合に出場し打率.277、5本塁打、35打点と及第点の成績を残したが、来シーズンは36歳で年齢的にもメジャー契約を手にできるかは不透明。選択肢として、日本復帰があることは想像に難くない。

 青木はヤクルトで打率.329(3900打数1284安打)の成績を残しており、日本球界に復帰すればランキング入りはほぼ確実。4000打数に到達するまで、100打数ノーヒットでも打率.321とリー(ロッテ)を交わし、ランキングトップに躍り出る。


◆ 異次元の成績を残しているイチロー

 その青木を上回る数字を残しているのがイチローだ。今シーズンはメジャー最年長野手としてマーリンズでプレー。主に代打として起用され打率.255(196打数50安打)、3本塁打、20打点の成績だった。現役続行なのは間違いないものの、マーリンズは元ヤンキースのジーターを含む投資家グループが買収している関係などもあり、イチローの去就は不透明という報道が目につく。

 実現性は低いものの、仮に日本復帰を果たせば1年で4000打数に到達は可能だ。現在、打率.353(3619打数1278安打)と圧倒的な成績を残しており、青木をも凌駕する打率になる。

 近年、トップレベルの選手が野手・投手ともにメジャーリーグへ移籍することが多くなったことで、名球会入会資格としては日米通算が認められている。しかし、当然のことながら通算成績には反映されない。このまま、イチロー、青木といった日本が誇る安打製造機がアメリカで現役を終えることになれば、その偉大なる記録がランキングに載らないことになり、それは少し寂しいものがある。

【イチロー・青木日本時代成績】
・イチロー 打率.353(3619打数1278安打)
・青木宣親 打率.329(3900打数1284安打)

【通算打率ランキング】 ※4000打数以上
1位:レロン・リー 打率.320(4934−1579)
2位:若松勉   打率.31918(6808−2173)
3位:張本勲   打率.31915(9666−3085)
4位:ブーマー  打率.317(4451−1413)
5位:川上哲治  打率.313(7500−2351)
6位:与那嶺要  打率.3110(4298−1337)
7位:落合博満  打率.3108(7627−2371)
8位:小笠原道大 打率.3104(6828−2120)
9位:内川聖一  打率.3095(6380−1975)
10位:レオン・リー 打率.308(4667−1436)
 
※所属・数字は2017年シーズン終了時点