◆ スタンリッジが来季から“日本人枠”に

 2018年に40歳となるロッテのジェイソン・スタンリッジ。2007年に来日して以降、2009年のブランクを挟んで来季で日本球界11年目となる。

 日本の野球ファンにもお馴染みの助っ人であるが、右腕は今季途中にFA権を取得。ということは、来季からは外国人枠から外れることとなる。外国人選手のFA権取得は、2011年のホセ・フェルナンデス(当時西武)以来という久しぶりのケースだ。

 現在は残留交渉中ということでスタンリッジの来季の去就は不明だが、いわゆる助っ人をひとり多く使えるというのはチームにとって大きなメリットであることは間違いない。今回はスタンリッジを含む外国人選手の“長期在籍”ランキングを見てみよう。


◆ 虎の大黒柱も間もなくFA権取得

【外国人選手・長期在籍ランキング】
1位 ジェイソン・スタンリッジ(ロッテ)
☆来季11年目/39歳

 2007年にソフトバンク入団。2010年から阪神、2014年にソフトバンクに復帰し、2016年にロッテに加入。今季は14試合の登板で4勝6敗、防御率4.72という成績にとどまったが、阪神時代から昨季まで7年連続で20試合以上に登板し、3度の2ケタ勝利を記録した安定感を誇る。個人タイトルとは無縁だが、ローテーション投手として“計算できる”ことが大きな魅力。


2位 ランディ・メッセンジャー(阪神)
☆来季9年目/36歳

 2010年に来日し、日本では阪神一筋。当初は中継ぎとして起用されていたが、先発投手の駒不足などにより先発に転向。1年目こそ5勝6敗、防御率4.93という数字に終わったものの、翌2011年からは今季まで7シーズンのうち6シーズンで2ケタ勝利を挙げている。開幕投手起用にも並々ならぬ意欲を見せ、いまや誰もが認める虎のエース。来季早々にFA権を取得するため、2019年シーズンには外国人枠から外れる。


2位 ブライアン・ウルフ(西武)
☆来季9年目/37歳

 2010年、日本ハムに入団。中継ぎ、抑え起用から1年目途中に先発に転向。翌2011年には外国人投手として史上初の1イニング3者連続3球三振を記録。日本ハムでの4年間で35勝の実績を積み上げ、2014年にソフトバンク入りするも、トミー・ジョン手術を受けたことなどにより、ソフトバンクでは2年間で10試合の登板にとどまった。その後、2016年途中から西武に加入。今季はローテーションの一角として菊池雄星、野上亮磨に次ぐ9勝を挙げる活躍を見せた。


4位 デニス・サファテ(ソフトバンク)
☆来季8年目/36歳

 2011年に広島に入団すると、1年目からリーグ3位の35セーブを挙げるなどいきなりの活躍。その後、2013年の西武を経て、2014年からソフトバンクに加入。広島、西武では起用法が定まらなかったが、ソフトバンクでは不動のクローザーに。2015年から3年連続でセーブ王に輝き、今季は岩瀬仁紀(中日)、藤川球児(阪神)が保持していたプロ野球記録の46セーブを大きく更新する54セーブを記録。日本シリーズMVP、シーズンMVP、外国人選手初の正力松太郎賞に輝くなど充実のシーズンを送った。


4位 ウラディミール・バレンティン(ヤクルト)
☆来季8年目/33歳

 2011年からヤクルトに在籍する日本球界を代表する助っ人大砲。来日3年目の2013年には王貞治(元巨人)らが持つ55本のシーズン本塁打プロ野球記録を大きく更新する60本塁打という金字塔を打ち立てたことはあまりに有名。左太ももの肉離れにより長期離脱した2015年を除く6シーズンで30本塁打を記録し、他球団投手にとって最も怖い打者のひとり。順当なら2020年には外国人枠から外れることとなる。


4位 チェン・グァンユウ(ロッテ)
☆来季8年目/27歳

 2011年に横浜(現DeNA)に入団。DeNA時代はトミー・ジョン手術を受けたり、育成契約となったことなどで2014年の1試合の登板にとどまった。2015年からロッテに加入。この年、来日後はじめて開幕を一軍で迎え、6月10日の中日戦で来日初勝利を挙げるなど5勝をマーク。今季は自己最多の27試合、63回を投げて3勝4敗、防御率3.29を記録するも、一軍と二軍を行ったり来たり。チームにとって貴重な先発左腕として来季こそ大きな飛躍に期待したい。ただし年数は多くなっているものの、一軍出場選手登録日数が少ないためにFA権取得はまだまだ先だ。


 FA権取得までの残り日数が少ない順では、メッセンジャー、サファテ、バレンティン、ウルフ、チェン・グァンユウとなる。外国人枠から外れ、かつ残留してくれるのならば、チームにとってなによりもありがたい“解禁日”だろう。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)