◆ ベストナイン初受賞、CSではMVP!

 クライマックスシリーズ(CS)で阪神と広島を下し、リーグ3位から日本シリーズ進出を果たしたDeNA。19年ぶりの夢舞台ではソフトバンクに屈したが、チームの成長を感じさせる2017年だった。

 その中で、今季も勝負強い打撃を披露したのが加入3年目のホセ・ロペス。シーズンでは打率.301、30本塁打、105打点の好成績をマークしベストナイン初受賞。CSでも打率.333、7打点と大暴れし、MVPに選出された。

 ロペスは13年に、巨人の一員として来日。1年目から打率.303、18本塁打、55打点をマークし、チームのリーグ連覇に貢献した。2年目はアンダーソン、セペダの加入もありスタメン機会が減少。打率を.243へ下げたが、22本塁打、57打点は1年目を上回る数字。それでも、チームは翌年から阿部慎之助の一塁転向を見据えていたため、自由契約の末、2シーズンで巨人を去った。

 15年からDeNAでプレー。新天地1年目から不動の一塁手として140試合に出場し、打率.291、25本塁打、73打点をマークした。加入2年目の昨季は自己最多の34本塁打を記録し、チーム初のCS進出に貢献。今季は前述の通りキャリア最高と呼べる打撃成績を残し、日本シリーズ進出の原動力になった。

◆ 来日5年で4度のCS、2度の日本シリーズを経験

 5年間の通算打率.282に対し、同出塁率は.323。典型的な早打ちタイプで淡泊に映る凡打も多いが、今季は得点圏打率.322をマークし、最多安打(171本)と打点王(105打点)のタイトルを獲得した。

 打撃成績もさることながら、見逃せないのが稼働率。巨人時代は外国人保有の関係で二軍降格も味わったが、それでも5年連続で121試合以上に出場。DeNA移籍後は3年連続で規定打席をクリアし、期待通りの得点力を発揮している。

 昨年9月に新たに2年契約を結んだが、その1年目となった今季は、ほぼフル稼働となる142試合に出場。さらにCS、日本シリーズと最後まで戦い抜いた。複数年契約を結んだ途端、出場数を減らす外国人選手も多いが、「チームの勝利が第一」が口癖の助っ人は、成績低下どころか、来日最高と呼べるシーズンを過ごした。

 巨人ではリーグ連覇に貢献し、13年は日本シリーズ出場(14年はCSで阪神に敗退)。DeNAでも初のCS進出から19年ぶりの日本シリーズ出場と、異なるチームで同僚たちを高みへ導いている。その働きぶりは“勝利の使者”と呼ぶに相応しい。ラミレス体制3年目の来季も、優良助っ人の打棒に期待大だ。