◆ 盗塁成功

 “代走”で出場したロッテの岡大海と和田康士朗が、12日に行われた西武との練習試合でそろって盗塁を決めた。

 岡は6−9の6回、レフト前ヒットを放った福田秀平の代走で登場。6回一死一塁から3番・荻野貴司の3球目にスタートを切り、二塁盗塁を成功させた。

 一方の和田は6−9の7回無死一塁の場面、マーティンの代走で出場し、続く中村奨吾の初球に、6月2日以降の練習試合では6個目となる盗塁を決めた。

 岡と和田はその後打席にも立ち、岡は西武のドラフト1位ルーキー・宮川哲の前に空振り三振に倒れたが、和田は俊足を飛ばし、ショートへ内野安打で出塁した。

◆ 熾烈な競争

 “足”を武器のひとつにしている岡と和田。6月2日以降の練習試合をみると、和田が出場した9試合全て代走で出場し、岡も5日の楽天戦はスタメン出場したが、守備からの途中出場が1試合、ここ3試合はいずれも代走からの登場となっている。選手としてのタイプは違えど、ここ最近の出場を見ると、岡と和田の役割がどことなく似ているようにも見える。

 岡は昨季14度の盗塁機会で、失敗はわずかに1つと高い成功率を誇り、試合終盤の代走の切り札として活躍した。

 岡は代走で出場する際、「自分で塁にいって走っているわけではなく、いきなり塁上に立っていくので、リズムがないというのがある。しっかりスタートを切るイメージを想定して、塁上に立つようにしています」と1つの盗塁、1つ先の塁を狙うために入念な準備があった。

 一方の和田は、2、3月の練習試合、オープン戦で自身の武器である“足”で存在感を見せ、6月1日に支配下選手登録を掴み取った。1月にロッテ浦和球場で行っていた自主トレでは、「スタートが遅いので、少しでも速く正面に向けるようにというか。今はそういう構えの練習です」と、盗塁のスタートの練習を繰り返す姿が印象的だった。

 昨季は主に岡が試合終盤の代走で出場していたが、2、3月の練習試合、オープン戦から和田がそのポジションを奪いそうな盗塁、走塁を見せ続けている。

 昨季、一軍登録されていたマリーンズの外野手は、5人か6人ということが多かった。ソフトバンクからFAで福田秀平が加わり、外野手のレギュラー争いだけでなく、一軍登録の枠を巡る競争も熾烈を極めている。オープン戦から打撃でアピールを続けている岡は、5日の楽天戦で本塁打を放った。一方の和田もバットでも、打率.333(9−3)をマークする。開幕まで1週間を切り、アピールする機会が限られてきた。この2人が、開幕一軍を掴むことができるか注目だ。

▼岡と和田の6月2日以降の練習試合成績
岡  5試 率.250(8−2) 本1 点1 盗1
和田 9試 率.333(9−3) 本0 点1 盗6

文=岩下雄太