◆ エースと4番への期待

 DeNAのラミレス監督が開幕を翌日に控えた18日、全体練習前に決戦の地となる横浜スタジアムで取材に応じた。

 本来の開幕から約3カ月。やっと迎える開幕に「ついにこの日がきたかという心境。非常にエキサイティングな気持ちですし、ファンの皆さんも同じ気持ちだと思う。残念ながら球場には来ることはできませんが、テレビやネットなどでご覧になられると思うので、私自身も嬉しい気持ちです」と笑顔を見せた。

 また、投打のキーマン、今永昇太と佐野恵太についても言及。開幕投手の今永については、「10勝から15勝くらいできるポテンシャルがある。今年に関しては15勝は難しいかもしれないが、10勝はできると思っている」と信頼を寄せ、「非常に賢い選手なので、その都度、状況を判断してプレーしてくれると思う。マウンドに上がったらエースとして勝利を目指してほしい」と、開幕のマウンドを託した。

 新キャプテンで「4番」を務める佐野恵太には「オープン戦や練習試合での打率は低いが、5本塁打で20打点を挙げている。数字という部分ではよくやってくれているし、キャプテンとしても非常によくやってくれている」と賛辞を送り、「打率はシーズン通せば2割8分か9分くらい、本塁打も15本から20本、打点は70、80打点を挙げてくれる能力はある。そのくらいをマークしてくれれば1年目のレギュラーとしては十分」と期待を込めた。


◆ 悲願の優勝に向けて

 新型コロナウイルスの影響で変更点の多い2020年シーズン。優勝のために指揮官は「今年はいつもと違い、良いスタートを切る準備をしなくてはいけない。スタートダッシュができなければシーズン後半に響いてくると思う。日々しっかりと準備してプレーしていくことが重要」と、試合数減の影響を懸念した。

 さらに、「優勝するためにひとつだけ言えるのは、勝っている試合を落とさないこと。昨年は逆転負けもあり、結果2位に終わってしまった。長いシーズン、逆転負けの数を減らし、勝っている試合を勝ち切ることが重要になる」とポイントを語る。
 
 2016年からベイスターズを率いるラミレス監督も5年目のシーズン。就任1年目にチームを史上初のCSに導き、翌年は日本シリーズに進出した。そして昨年はリーグ2位に。CSがない今シーズン、目標はより明確となるが、指揮官は足元を見つめる。

 「先を考えすぎてしまうとあまり良くない。優勝するために必要な数字ばかりを考えてしまうとフラストレーションがたまるので、日々しっかりと100%でプレーして勝利を目指していく」と、目の前に試合に集中する重要性を説き、「それを積み重ねていくことで優勝に必要な勝利数がついてくる」との考えを示した。

 1998年以来のリーグ制覇と日本一に向けて、目の前の試合で「最良の結果」を導き出すためにタクトを揮う指揮官にも注目したい。


取材・文=萩原孝弘