開幕直後、なかなか安打が出なかった巨人・丸佳浩だが、終わってみれば120試合に出場して、打率.284、27本塁打、77打点の成績を残した。

 丸は今季初安打まで10打席かかり、その後もなかなか“H”ランプを灯すことができなかったが、役割を全うした。6月20日の阪神戦では、初回一死走者なしから坂本勇人の三塁打で出塁すると、続く丸佳浩の二ゴロの間に三塁走者が生還し先制した。

 この丸の打撃に同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−阪神戦』で解説を務めた川相昌弘氏は「阪神も特殊な守備体形で、サード、ショートは前進、ファースト、セカンドは後ろに下がっていた。丸もそのことをわかっていたと思うので、あえて引っ張りかげんに打ったかなという感じがしましたね」と話し、「打線のなかには、こういう役割できる選手がいないといけないと思います。サインを出さなくても自分で状況を考えて、こういう打撃をしてくれる選手が打線にいると監督は助かりますよ」と丸の自己犠牲を高く評価した。

 6月終了時点で打率.158、1本塁打、5打点というスタートも、7月1日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA戦』で解説を務めた野村弘樹氏は「打率を見ても本調子ではないと思うんですよね。また、ホームランも1本ですから。昨年も苦しんだ時期があったじゃないですか」とコメント。それでも、野村氏は「黙っていても上がってくる選手です」と復調に期待を寄せた。

 7月18日のDeNA戦で、先発・今永昇太が投じたストレートをレフト前に運ぶヒットで出塁すると、この安打に『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA−巨人戦』で解説を務めた井端弘和氏は「悪い時はどうしても後ろの左肩が出てきて、打っていて余計に詰まっていた。17日のホームランもそうですけどそれがなくなってきていますので、多少ボールと衝突しなくなってきた。今のヒットも詰まっているんですけど、うまく押し込めていますね」と分析。

 この日の第3打席に四球を選ぶと、井端氏は「17日はホームランを打ちましたし、(18日の試合で)1本出たというには、だいぶ丸選手の流れになってきた。2割5分超えて3割近くにくるのは、時間の問題だと思います」とコメント。

 続けて井端氏は「ヒット、三振しましたけど、四球。丸選手本来の四球が増えてですから、ちょっとずつ打席のなかで流れが作れているのかなと思います」と状態が徐々にあがってくるのではないかと予想した。

 井端氏が話すように徐々に復調し、7月29日終了時点で打率は2割6分を超え、7月の月間打率は.301をマーク。ただ、8月に入ると再び下降。4日の阪神戦の第5打席から12日のヤクルト戦第2打席まで25打席連続無安打という時期もあったが、同日のヤクルト戦で猛打賞を達成すると、この試合から5試合連続安打。8月最後の中日戦で4安打の固め打ち。8月の月間打率は.309で、シーズン打率も.279まで上がった。

 9月は月間打率.276だったが、10月に入り打撃の状態があがり、打率も10月13日終了時点で.291まで上げてきた。10月14日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−広島戦』で解説を務めた井端氏は「悪くなると引っ張りになっていましたけど、反対方向にホームランも打ちましたので、いい方向に打っていますよね」と話した直後に、丸は左中間を破る2点適時二塁打を放った。井端氏は「方向がいいですよね。変化球も引っ張りにいかず、センターから反対方向にバットをうまく出しましたので、率も上がってきますよね」と絶賛した。

 シーズン終盤は岡本和真と本塁打王争いを演じるなど、10月は月間10本塁打を記録。シーズン中に当たりが止まる時期はあったものの、シーズンが終わったときにしっかりと結果を残しているのはさすがだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)