◆ 足を使った攻撃が健在

 若手中心で牽制死や走塁ミスなどはあるが、対外試合を5試合終えて、今季も“足”を使った攻撃は健在の印象だ。

 21日のDeNAとの練習試合では、1つでも先の塁を狙う走塁、攻撃が光った。0−0の2回、無死一塁から岡大海が投手強襲の当たりを放ち、打球がライト方向に転々としている間に一塁走者の安田尚憲は三塁へ進む。続く藤岡裕大の3球目に一塁走者の岡が盗塁を決め二、三塁。藤岡が四球を選び満塁とすると、7番・山口航輝がセンターへ2点タイムリーを放ち先制した。

 なお、無死一、二塁から高部瑛斗のセンターフライで、センター・神里のショートへの送球が乱れた隙に二塁走者の藤岡に続いて、一塁走者の山口も二塁へ進塁する好判断。

 4−4の9回には二死一、二塁から福田光輝がレフト前にヒットを放つと、二塁走者の加藤がやや浅めの当たりも、俊足を飛ばしてホームイン。さらにDeNAの捕手・山本が三塁へ送球する間に、打者走者の福田光輝はしっかりと二塁へ進んだ。

◆ 積極的な走塁

 若手選手から“1つ先の塁”を狙う姿勢が、映像を見ていて非常に伝わってくる。

 13日の楽天との練習試合では、0−7の7回無死一塁から一塁走者の高部が、菅野のライト前ヒットで一塁から一気に三塁へ進塁。

 18日の楽天との練習試合では藤原恭大が、0−0の3回二死一塁から藤岡のセンター前ヒットで、センター・辰己が後逸するのをみて一気に三塁を蹴ってホームイン。同日の練習試合では安田も、1−1の6回無死一、二塁から菅野がライト後方に放ったライトへのフライで、一塁から二塁へタッチアップする好走塁を見せた。

 さらに20日のDeNAとの練習試合では、得点には繋がらなかったが、高部が5−5の9回一死走者なしから四球で出塁し、牽制悪送球で二塁へ進むと、その後、国吉佑樹が投じたボールを捕手が前にはじいたのを見て二塁から三塁へ進んだ。

 高部や藤原といった俊足の選手だけでなく、安田、山口といった打力が売りの選手たちも、しっかりと1つでも先の塁を狙う意識が見える。

 若手選手は開幕一軍を掴むために、バットで存在感を示す必要があるが、走塁や守備といった部分でも引き続きアピールしていきたいところだ。

文=岩下雄太