◆ ロッテのドラ1・鈴木昭汰が待望のプロ初勝利

 4月25日、対ソフトバンク戦に登板したドラフト1位ルーキー・鈴木昭汰(ロッテ)がプロ初勝利を手にした。5安打を放たれながらも6回までは連打を許さずソフトバンク打線を抑え込んでいたが、7回に4長短打を集められ2点を失ったところで降板。しかし、鈴木のあとを継いだ小野郁が、なおも一死一、三塁というピンチでグラシアルと栗原陵矢を打ち取り見事な火消しをやってのけ、鈴木が先発5試合目にしてようやくうれしいプロ初勝利を挙げた。

 この日の鈴木には6回までに8点もの援護があったが、これまではなかなか援護に恵まれずにいた。以下は、これまでの鈴木の登板成績である。

▼ 鈴木昭汰(ロッテ)登板成績
・5試合(29回1/3)1勝1敗 防御率2.45<援護率3.66>

3月28日:5回(97球)1被安打 6奪三振 2失点(自責2)/援護点2/勝敗なし(ソフトバンク戦)
4月 4日:7回(95球)2被安打 11奪三振 0失点(自責0)/援護点1/勝敗なし(日本ハム戦)
4月11日:5回(92球)3被安打 7奪三振 2失点(自責2)/援護点1/敗戦投手(西武戦)
4月18日:6回(86球)5被安打 3奪三振 2失点(自責2)/援護点1/勝敗なし(オリックス戦)
4月25日:6回1/3(112球)9被安打 4奪三振 2失点(自責2)/援護点8/勝利投手(ソフトバンク戦)

 この日の大量援護によって、いわゆる援護率は「3.66」にまで跳ね上がったが、前回登板である4月18日のオリックス戦終了時点での援護率はわずか「1.73」。ドラフト1位でプロ入りして開幕ローテーション入りを果たし、好投を続けながらもなかなか援護に恵まれない悲運のルーキーだった。


◆ 日本ハムのドラ1・右腕もまた…

 そして、そんな援護と運に恵まれないルーキーがもうひとりいる。日本ハムのドラフト1位ルーキー・伊藤大海だ。鈴木と同様に、これまでの伊藤の登板成績を振り返ってみる。

▼ 伊藤大海(日本ハム)登板成績
・4試合(26回)0勝2敗 防御率2.77 援護率2.89

3月31日:6回(102球)4被安打 8奪三振 1失点(自責1)/援護点1/勝敗なし(西武戦)
4月 7日:7回(118球)4被安打 11奪三振 3失点(自責2)/援護点2/敗戦投手(ソフトバンク戦)
4月14日:6回(109球)7被安打 9奪三振 2失点(自責2)/援護点1/敗戦投手(西武戦)
4月21日:7回(119球)5被安打 10奪三振 3失点(自責3)/援護点5/勝敗なし(ロッテ戦)


伊藤はこれまでに登板した4試合すべてで、6回以上投げて自責点3以内に抑えるクオリティ・スタートを達成し、防御率は「2.77」。奪三振率13.15という高い奪三振力を武器に好投を続けているが、いまだプロ初勝利を挙げられていない。

 直近の登板となった4月21日のロッテ戦ではプロ初登板から23連続イニング奪三振というNPB新人タイ記録をマークし、援護点にも恵まれて勝利投手の権利を持って7回で降板。しかし、伊藤に代わった中継ぎ陣が失点。9回にはクローザーの杉浦稔大が岡大海に痛恨の逆転サヨナラ2ランを浴び、伊藤の初勝利はまたもその手からすり抜けていった。

 パ・リーグの新人王争いにおいては、楽天のゴールデンルーキー・早川隆久や、2年目の宮城大弥(オリックス)が本命視されている。しかし、伊藤の投球内容も決して彼らに劣るものではない。開幕4連勝でもおかしくない内容であり、今後の活躍次第では十分に新人王の有力候補となっていくだろう。そのためにも、なるべく早く伊藤に初勝利がもたらされることを願うばかりだ。

 「自分の勝ちにはこだわらない」「チームが勝つことが大切」とは、先発投手の常套句だ。しかし、先発投手にとって勝ち星というのは大きな発奮材料となりモチベーションを生んでくれるもの。まして伊藤はルーキー。プロ入り前には侍ジャパン大学代表でクローザーを務め、即戦力として期待されている逸材とはいえ、勝ち星に見放されているあいだに調子を崩してしまうことも考えられる。

 順当なら、伊藤の次の登板試合は4月28日のソフトバンク戦となる。鈴木に続いて今度こそプロ初勝利を摑めるか――。日本ハムの打線、中継ぎ陣の奮起に期待したいところだ。

※数字は4月25日終了時点


文=清家茂樹(せいけ・しげき)