◆ ピッチャーらしからぬ走塁も評価

 阪神のドラフト2位ルーキー・伊藤将司投手(25)が8日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に先発としてバースデー登板。走者を許しながらも8回を無四球1失点に抑え、初登板から無傷の3連勝(4登板)を飾った。

 伊藤将は初回から走者を背負う場面も多かったが要所を締めると、4回表にドラ1ルーキー・佐藤輝明の適時打で阪神が先制。その裏にDeNAのドラ2・牧秀悟に甘く入ったボールを左翼席に運ばれたが、直後の5回に再び勝ち越しに成功する。

 一死後、8番・中野拓夢がヒットで出塁し、9番の伊藤将が四球で繋ぐと、1番・近本光司がライト前にヒットを放ち、中野が生還。この間に一塁走者の伊藤将が三塁まで進み、続く糸原健斗の犠飛で加点した。

 さらにマルテが四球で繋ぎ、最後は4番・佐藤の適時打でリードを3点に広げると、その後は伊藤将が圧巻の投球でDeNA打線を翻弄した。

 8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた斎藤雅樹さんは、この試合のポイントに5回表の阪神の攻撃を挙げ、「近本選手のバッティングも素晴らしいんですけど、一塁走者の伊藤の走塁、三塁までノンストップで行っている。ピッチャーだと二塁で止まってしまうんですけど、この走塁が素晴らしい」とコメント。近本のライト前ヒットで一気に三塁を陥れ、犠飛につなげた伊藤将の走塁を評価した。

 また、伊藤将のピッチングについては、「全て良かった。ストレート、カット、ツーシーム、カーブ、チェンジアップもありますが、コントロールが良くて緩急をつけるピッチングができていた。今日は三振を5つとっているんですけど、全てが見逃し。それだけ違うボールを意識させて最後にしっかり止めを刺すピッチングができていた」と絶賛し、「改めてピッチャーってスピードじゃないんだなと思い知らされた。コントロールとキレがすごく大事なんだなと思いました」と、沢村賞を3度受賞した“平成の大エース”を感嘆させた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』