◆ 楽天戦に強い投手が多い!

 6日からクライマックスシリーズがスタートする。2位のロッテは本拠地・ZOZOマリンスタジアムで、3位・楽天とファーストステージを戦う。

 先に2勝した方がファイナルステージの切符を掴むことができるファーストステージ。土曜日の第1戦に勝利すれば、日曜日は8月29日の楽天戦に1−0で勝利してから引き分けを挟んで現在7連勝中だ。なんとしても初戦に勝利して勢いに乗りたい。

 ロッテは今季、楽天戦に15勝9敗1分と大きく勝ち越し、7月3日の試合から9月12日の試合にかけて対楽天戦9連勝した。

 特に楽天戦は6回終了時点でリードしていた試合は10勝0敗と、1度も負けなかった。先制点を奪い、主導権を握る展開に持ち込みたい。ロッテ投手陣の楽天戦の対戦成績をみると、佐々木朗希が3試合・20イニングを投げて1勝0敗、防御率1.35で、マリンで先発した楽天戦の2試合はいずれも7イニング以上を投げ、9月10日の試合では8回を2安打9奪三振2失点の好投を見せた。

 小島和哉は楽天戦、7試合に先発して3勝2敗、防御率3.11ではあるが、後半戦は楽天戦に3試合・24イニングを投げて2勝0敗、防御率0.75。ZOZOマリンでは9月11日の試合で、プロ初完投勝利を挙げている。ちなみに小島は現在日曜日の登板は自身7連勝中だ。

 リリーフ陣も国吉佑樹が4試合に登板して防御率0,00、佐々木千隼は10月27日の試合で同点の8回に決勝打を浴びたが、勝利の方程式で投げるようになった6月後半から楽天戦で許した失点はこの1試合だけ。守護神の益田直也も球団別では今季最も多い7セーブを挙げた。

 さらに唐川侑己も5試合・5イニングを投げ、許した安打はわずかに1本のみで、打点王の島内宏明に対しては3打数0安打と完璧に抑え込んだ。比較的に楽天戦に相性の良い投手が多い印象だ。


◆ 荻野、レアードが楽天キラー!

 打線も楽天戦のチーム打率.263と、パ・リーグの対戦別では最も高いチーム打率だ。

 不動のリードオフマン荻野貴司は打率.354(99−35)、3本塁打、11打点、3盗塁、2番や3番を打つことが多かった中村奨吾も打率.356(87−31)、4本塁打、15打点、中軸を打つレアードも打率.326(92−30)、9本塁打、27打点と、打線の軸となる3人が楽天戦に強いのは好材料だ。

 楽天戦では荻野が出塁して、レアードで還すということが多く、10月3日の試合では先発・田中将大に対し、初回荻野がライト前安打で出塁すると、一死後、中村の左安でチャンスを広げレアードが先制の適時打を放った。10月27日の試合でも先発・則本昂大から1番・荻野がライト前安打を放ち、二死二塁からレアードが先制の適時二塁打。

 打線の状態が落ちた9、10月以降の試合で、荻野がチャンスメイクし、レアードが還すという形ができていたのは心強い。

 不安点があるとすれば、10月以降4試合楽天と対戦しているが、4試合で奪った得点がわずかに6点しかないこと。10月3日の試合は小島が完封勝利を収め勝利しているが、そのほかの3試合は敗れている。レアードが還したあと、もうひと押ししたい。ただ楽天には好投手が多く、冒頭にも述べたように先取点を奪い、そのリードを投手陣で逃げ切るというのが理想的だろう。

 ロッテ目線でいえば良いデータばかりが並ぶが、短期決戦は何が起こるかわからない。目の前の試合に勝利し、オリックスが待つファイナルステージへと駒を進めたい。

文=岩下雄太