◆ 解説陣はサトテル封じに舌を巻く

 下半身のコンディション不良で出遅れていたヤクルトの中村悠平が3日、甲子園で行われた阪神戦で今季初出場。いきなり小川泰弘を完封勝利に導く好リードを見せた。

 打席では3打数無安打に終わったが、同学年の右腕と今季初めてバッテリーを組み、球威を取り戻した小川のストレートを軸にした配球で阪神打線を翻弄した。

 3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演したヤクルトOBの五十嵐亮太さんは、小川の投球も称えつつ、「今日は中村のリードだと思います。抜群でしたね」とチームを勝利に導いた扇の要を手放しで称賛した。

 特に注目したのが3番・佐藤輝明との対戦。この試合では初回一死一塁で二ゴロ併殺に打ち取り、第2打席は外角のカットボールで空振り三振。一発出れば同点となる6回二死二・三塁の場面では、内角にストレートを6球続け三邪飛に仕留めた。最終回の第4打席も外角のチェンジアップ1球で右飛に打ち取り4打席ノーヒット。カード初戦で虎の若き主砲を完璧に抑え込んだ。

 五十嵐さんは佐藤輝の4打席について、「1打席目は外一辺倒でニゴロ併殺。2打席目は内を見せながら外で勝負と見どころ満載。3打席目は全球インコース。こうなるとバッターは本当に的を絞りにくい。全球インコースというのは彼にしかできない配球だったと思います。最後は外1球で終わらせるというところで、完璧な配球でした」と振り返った。

 セオリーにとらわれない配球で“主砲封じ”を見せた中村については、同番組に電話出演した達川光男さんも「古田(敦也)がリードしているような感じだった。古田は現役時代にこういう大胆なリードをしていましたよ」と、背番号27の前任者であるレジェンドの名前も上げて、そのプレーぶりを称賛。

 達川さん同様に現役時代に捕手だった大久保博元さんは「完成形になりましたよ。本当に嫌なキャッチャーになった」と、中村の成長に目を細めていた。

 今季のヤクルトは開幕から古賀優大、内山壮真、松本直樹といった捕手が持ち味を発揮して奮闘してきたが、ここへきて戦線復帰した新・背番号27が本領発揮。正捕手としての貫禄を示した格好だ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』