◆ 交流戦では2試合連続で6回持たずに降板

 前半戦好調だった広島が交流戦で失速した。2度の3タテを含む5カード負け越しで5勝13敗。交流戦前の貯金6が一転、借金生活に転落した。

 投打がまったく噛み合わず、交流戦33得点・83失点はいずれも12球団ワースト。26日のロッテ戦からソフトバンクとのカード2戦目にかけて送り込んだ九里亜蓮、大瀬良大地、森下暢仁の先発3本柱は総崩れし、シーズン前半の快進撃を牽引した先発投手陣は交流戦18試合で12球団ワーストの防御率4.85と打ち込まれた。

 特に4年連続で開幕投手を務めたエースの大瀬良大地は、交流戦前まで登板した全8試合で6イニング以上を投げていた(QS率87.5%)にもかかわらず、交流戦では5イニングを投げるのがやっと。2戦2敗、防御率8.10と精彩を欠いた。

 佐々岡真司監督も大瀬良の状況に耐えきれなかったのか、2度目の登板後に出場選手登録を抹消。交流戦最終週の登板を回避し、リーグ戦再開後の登板へ向けた調整期間を充てた。


◆ 他球団の開幕投手も再昇格後に力を発揮

 今季は大瀬良の出場選手登録抹消を受け、セ・リーグで開幕投手を務めた6人のうち、中日の大野雄大を除く5人が先発ローテーションから一時離脱したことになった。

 チームの柱となる活躍を期待された投手たちがローテーションから一時離脱してしまったことは、各球団にとって決してポジティブなことではないが、それでも彼らが再昇格後に再びチームに貢献している点は見逃せない。

 2連覇へ向けて首位をひた走るヤクルトは、小川泰弘が開幕戦で3回4失点KOされると、以降も勝ち星がつかず4月10日に登録を抹消された。その後、復帰戦こそ4回3失点と振るわなかったものの、5月以降は5試合連続でハイクオリティースタート(7回以上自責点2以下)と、“エース”にふさわしい投球で先発ローテーションを支えている。

 巨人の菅野智之は4月下旬に右肘の違和感で離脱。幸いにも軽症だったため5月12日に復帰すると、そこから4試合連続でクオリティスタート(6回以上自責点3以下)を記録。再昇格後は3勝1敗、防御率1.59とさすがの内容だった。

 阪神は、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた青柳晃洋の代役として、藤浪晋太郎が2年連続で開幕投手を務めた。3度の先発機会で白星を挙げることができず二軍降格となったが、5月31日の一軍復帰後は中継ぎへと配置転換され5試合連続無失点。再びファームで先発調整するため13日付で抹消された。

 DeNAの東克樹は開幕5連敗を喫し、いまだ二軍で調整中だが、この1カ月でファーム公式戦4試合(21イニング)に登板し3勝0敗、防御率0.86と上々のパフォーマンスを披露。一軍のマウンドで結果を出すべく汗を流している。

 交流戦終了から4日間のブレークを挟み、各球団が迎える仕切り直しの一戦。上位に踏み止まりたい広島は17日・ヤクルト戦(神宮)の先発に大瀬良を送り出す。リフレッシュ期間を経た右腕がどのような投球を披露するのか、注目の一戦となる。


【2022年のセ・リーグ開幕投手】

▼ 小川泰弘(ヤクルト)
10試合 64回2/3 4勝3敗 防御率2.23
4月10日抹消 ⇒ 4月20日登録

▼ 菅野智之(巨人)
10試合 61回2/3 6勝4敗 防御率2.77
4月30日抹消 ⇒ 5月12日登録 ⇒ 6月9日抹消 ⇒ 6月17日登録予定

▼ 大瀬良大地(広島)
10試合 69回 5勝3敗 防御率3.65
6月5日抹消 ⇒ 6月17日登録予定

▼ 藤浪晋太郎(阪神)
8試合 21回 0勝1敗0H 防御率4.29
4月13日抹消 ⇒ 5月31日登録 ⇒ 6月13日抹消

▼ 東 克樹(DeNA)
6試合 28回 0勝5敗 防御率6.75
3月27日抹消 ⇒ 4月13日登録 ⇒ 5月16日抹消

▼ 大野雄大(中日)
11試合 78回 3勝5敗 防御率2.65
<抹消なし>

※数字は交流戦終了後の6月16日時点