◆ 2年ぶり2度目の受賞

 日本野球機構(NPB)は7日、8月度の『大樹生命月間MVP賞』を発表し、セ・リーグ投手部門でDeNAの今永昇太投手が受賞した。

 8月は5試合に先発し5勝無敗、防御率1.25でクオリティスタート率は100%。広島の森下暢仁、阪神の青柳晃洋、巨人の菅野智之とリーグを代表するエース格に投げ勝ち、2019年5月以来2度目の栄誉を手にした。

 受賞に対し今永は「狙って取れるものではないですし、受賞したことは素直に嬉しいです」と第一声。「同じローテーションの大貫投手、濵口投手、クローザーの山﨑康晃さん、みんなで投手を引っ張れた。僕には成績がついたからであって、ほかの投手と一緒に、先発も中継ぎも頑張れた」と、投手陣が一丸となれたからこその受賞と強調。

 自身の状態については「決して相手チームを圧倒したとか、完璧なピッチングをしたわけではないんですけど、自分で悪いなりに投げながら気づいて、それをうまくマウンドで表せたかなと思います」と、修正を重ね積み上げた白星に納得の様子だった。

 8月はチームとしても月間18勝6敗の好成績。週頭の火曜日でチームに勢いを付けた今永は、「プレッシャーだったりとか大事な試合が続いてきたので、僕の中ではこの試合に勝ってみんなで喜び合うという達成感を毎週毎週味わえた。これから先も続きますけど、9月も役割を果たしたい」とシーズン最終盤の戦いを見据えた。

 さらに「勝つこととプラスアルファでチームにもたらさなくてはいけない。例えば中継ぎを休ませるとか悪い流れを断ち切るとか、相手のエース級に投げ勝つとか、そういうプラスアルファのことが、これから求められていると思うんで、そういう立場だとしっかり自覚したい」とエースの自覚も口にした。

 6日終了時点で首位・ヤクルトとは7差をつけられているが、「ゲーム差は少しありますけど、優勝を狙える位置にありますので」と目をギラつかせた今永昇太。MVPの栄冠を胸に、9月の過密日程も左腕はチームを引っ張り続ける。

  
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)