【明治神宮野球大会・第1日】
● 山梨学院 7 - 10 英明 ○
<高校の部・1回戦>

 8年ぶり2回目の出場となる香川・英明(四国地区代表)が中盤以降の乱打戦を制して、大会初出場の山梨学院(関東地区代表)を破り、大会初勝利を収めた。

 2回裏に山梨学院は、一死二塁のチャンスをつくると、7番・徳弘太陽(2年・港南中)が、英明のサイドスロー右腕、下村健太郎(2年・木太中)の外寄り122キロストレートを捉え、先制の中前適時打。4回裏には2死二・三塁から1番・進藤天主将(2年・掛川西中)が、チェンジアップに合わせて中前へ2点適時打で追加点を挙げた。さらに代わった英明の2番手左腕・寿賀弘都(2年・勝賀中)からも2番・星野泰輝(2年・西富士中)が右前適時打で続き、一時4対0と突き放す。

 英明は、山梨学院の先発右腕・林謙吾(2年・駿台学園中)を打ちあぐねていたが、6回表に連打から一死二・三塁のチャンス。ここで3番・百々愛輝(1年・詫間中)が、林の外寄り132キロのストレートを打ち返し、左越えの2点適時打。さらに四球も絡み、二死満塁とすると、7番・尾中亮太(2年・古高松中)が、甘く入った120キロのスライダーを右中間へ鋭く運び、走者一掃、逆転の3点適時三塁打を放った。続く8番・平見歩舞(1年・宮原中)も左線へ適時二塁打を放ち、英明はこの回、打者10人6安打の猛攻、一挙6得点でリードを奪った。

 7回表にも英明は、山梨学院の2番手左腕・星野から一死一・三塁とすると、4番・寿賀が、111キロのスライダーを弾き返して中前適時打で1点を追加。

 山梨学院は8回裏、相手の暴投も絡み、無死三塁のチャンスから7番・徳弘が中堅への犠飛を打ち上げ、2点差に迫る。しかし、直後の9回表、英明は2番・大島陵翔(2年・山田中)が、3打席連続で犠打を決め、一死二塁のチャンスをつくると、3番・百々が中前適時打、四球を挟んで5番・中浦浩志朗主将(2年・白峰中)も右へ適時打と繋がり、相手の捕逸もあって、再び突き放した。

 山梨学院は、7回からマウンドを任されていた星野が、9回裏先頭の打席で、英明・寿賀の真ん中ストレートを右翼席へ運び、ソロ本塁打。さらに無死三塁から4番・髙橋海翔(2年・足立一中)が遊撃への適時内野安打と、最終盤で粘りを見せ、3点差まで詰め寄ったものの、反撃もここまで。犠打を多用しながら、積極的な打撃で着実に得点した英明が山梨学院を破り、ベスト8へ駒を進めた。


▼ 英明・香川純平監督
「(山梨学院は)投打にひじょうにレベルの高い、力のあるチームという印象。関東大会の戦いぶりのビデオを見てもそういう位置付けだった。前半、(現チームが)やはり初めての全国大会なもので、浮き足立ったり、バタバタといつもと違う感じがしていたが、段々選手が落ち着いてきて、後半勝負だ、と話をしていた。
(1回から初球打ちが目立ったが)固まって動けないような状態になるのは嫌だったので、初回から思い切って攻めよう、と。空回りしたが、指示通りやってくれていたので。それで後半、いつも通りやれたのだと思う。(選手たちの髪型は自由だが)4、5年前。私の就任前です。いずれこうなるだろう、と」

▼ 英明・尾中亮太二塁手
「自分が決めるとかじゃなく、流れ的に繋いでいった方が点が入る、という感覚で打席に入った。打ったのは真ん中からインコースに入ってくるスライダー。(神宮でプレーするのは)初めて。シートノックの時から浮き足立っていてミスが多かった。後半にかけてきて緊張とかもとれてきたので良かった」

▼ 山梨学院・吉田洸二監督
「初戦の割には前半5回が終わって、得点もタイムリーが出ながらいい感じに進んでいた。(先発・林が)6回につかまったが、スタミナの面も含めて後半どう投げていくのかというのがもともとの課題だった。もう一つ鍛えないといけないところが再確認できた試合だった。ここのところ、全国大会でなかなか点数が入らないという、チームとして重いものがあった。敗れはしたが、得点が入ったというのは、次に繋がる試合じゃないかと思っている」

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)