ロッテは2025年までに“常勝軍団”になることを掲げているが、実現するためにも若手、中堅選手の底上げが必要だ。投手陣でいえば、年齢別で今年27歳の年齢に当たる96年世代が5人、97年世代が4人、98年世代が5人と他の世代に比べて人数が多く、96年世代〜98年世代にかけての投手が引っ張っていくのが理想的。

▼ 96年世代〜98年世代
【96年世代】
右:東妻勇輔、岩下大輝、小野郁
左:小島和哉、中村稔弥

【97年世代】
右:河村説人、廣畑敦也、八木彬
左:本前郁也

【98年世代】
右:小沼健太、種市篤暉
左:佐藤奨真、鈴木昭汰、高野脩汰

 96年世代の小島和哉は21年に10勝を挙げ、同年から2年連続規定投球回に到達、楽天へFA移籍した鈴木大地の人的補償で20年に加入した小野郁は移籍1年目から3年連続40試合以上に登板、昨年には初めてオールスターにも出場と、小島と小野はすでにマリーンズの投手陣に欠かせない存在になっている。

 21年にシーズン自己最多の8勝を挙げた岩下大輝は昨季、開幕直後に右肘を手術した影響で14試合の登板にとどまったものの防御率0.55、東妻勇輔は21年にビハインドゲームや勝ち試合など様々な役割をこなし、37試合に登板して防御率2.88、種市篤暉はトミー・ジョン手術をする前の19年にチーム最多タイの8勝をマークした実績がある。この3人に関しては一軍で活躍した経験もあり、小島、小野とともに結果を残してもらわなければ困る投手だ。特にトミー・ジョン手術から完全復活を目指す種市への期待値はとても大きく、ワクワクするようなストレート、大きく落ちるフォーク、縦と横の2つのスライダーを武器に一軍の打者をねじ伏せてほしい。

 この世代の投手は、中村稔弥、河村説人、本前郁也、佐藤奨真など一軍の経験を積み、あとは一軍に定着するだけという投手が多い。昨季までは一、二軍の往復が多かったが、吉井理人新監督に就任した今季、殻を破り一軍で居場所を掴む投手が一人でも多く出てくることを望む。

 左投手は現在チームに育成含めると11人いるが、そのうち6人が96〜98年世代の投手たち。本前、鈴木、佐藤らは単発では一軍で結果を残しており、それをシーズン通して継続することができれば、一気に左腕王国となる可能性も秘めている。左腕不足を解消するためにも、一人でも多く一軍に定着してほしいというのが本音だ。

 一軍に定着している投手が小島と小野の2人しかいない現状、この先のことを考えても、96年〜98年世代が一軍に出てこなければ、年齢的に中堅世代の層がかなり弱くなる。98年より下の世代で01年世代の佐々木朗希をはじめ、00年世代の菊地吏玖、02年世代の中森俊介、03年世代の秋山正雲ら期待の若手投手が控えているとはいえ、石川歩、美馬学、益田直也といった先発、リリーフのベテランがいるうちに、96〜98世代の中から1人でも多く1人前になってもらわなければならない。常勝軍団となるため、96〜98世代が中心となり、その下の世代が一軍で活躍するという流れを作りたい。

文=岩下雄太