プロの守備力を見せつけているのは大和だ。12年目になった今季はめっきりスタメン出場の機会は減少したが、華麗なフィールディングは相変わらずだ。

「試合に出たらその試合に全力を尽くしたい」と大和。ここまでもっとも顕著だったのは金本監督を「あれはすごい」とうならせた二塁手としての役割だった。

 5月12日DeNA戦[横浜]の3点リードの9回一死、荒波の当たりは右中間を襲って二塁を蹴られたが、糸井からの中継で大和はダイレクト送球で三塁で刺した。

 大和は「スタンドの声援で二塁を回ったと思った」といい、金本監督も「大和のレーザービーム、あんな中継プレーは初めてみた」と絶賛。7回から二塁に入っていた名手・大和ならではのプレーだった。

 3年前の2014年にゴールデン・グラブ賞を受賞したのは「外野手」として。当時、巨人・阿部に「CSは大和君で負けた」と言わしめたほど。

 大和のフィールディングに関しては、秀でた身体能力に、グラブさばき、ハンドリングを含めた機敏な動き、状況判断、守備範囲は球界でもトップクラスだ。

 今季は二塁の定位置獲りをうかがったが、上本が中心で、打力のある新人・糸原も台頭してきた。チーム失策数はリーグ最多。北條の二軍降格で必然的に遊撃での出場機会が必然的に増えた。

 今年30歳になる大和は「どのポジションでも勝ちに貢献したい」と貪欲だ。マルチプレーヤーの存在価値はさらに高まっていく。