チーム状態の悪さもあってなかなか勝ち星に恵まれないが、ここまで好投を見せている星

 前半戦のベストゲームは、5月7日のDeNA戦(横浜)。打線が今季最多の19安打を放ち、今季最多タイの12得点と爆発。ドラフト2位右腕・星知弥のプロ初勝利をアシストした。ここまで相次ぐ主力の離脱で苦しい試合が続いているが、この日は「投打がかみ合った」試合だった。

 中継ぎとして開幕一軍入りを果たした星だったが、館山昌平らの不調によって4月30日の巨人戦(神宮)から先発転向。先発2試合目での初勝利にも「うれしい気持ちはありますが、投球内容は良くなかった。切り替えて、次もチームを勝たせることができるようにしたいです」と5回7安打3失点の内容に納得がいかない様子。それでも、新人らしからぬメンタルは将来を期待させる。

 前半戦は17試合に登板し、3勝4敗、防御率3.73。150キロ超の直球が光った。課題としていた落ちる球も、フォークの精度が格段にアップし、カットボールも習得。伊藤智仁投手コーチは「入団したときになかった2つの球種が自分を助けている。本人の努力以外の何物でもない」と評価している。

 この試合は、星の投球に打線が応えた。初回に雄平の先制2点二塁打など、DeNA・久保康友から打者一巡の猛攻で5点を奪うと、その後も小刻みに加点。特に雄平はプロ野球記録に並ぶ1試合4二塁打で4打点の大爆発だった。右手有鉤骨を骨折し、今季中の復帰は微妙だが、現在は上田剛史が穴を埋める。全員の力を合わせ、後半戦は1つでも上の順位を目指す。

写真=榎本郁也