プロ3年目の若武者・安楽。故障者続出のチームの救世主となれるか

 完全復活へ、あと一歩のところまで来ている。安楽智大は、6連戦が続く後半戦のカギを握ることになりそうだ。開幕先発ローテ入りが内定した3月中旬に右大腿二頭筋を部分損傷。全治6〜8週という重傷だった。6月には一軍に復帰し3試合に先発したが、1勝2敗、防御率5.74と本来の姿にはまだ遠かった。

 故障の影響は心理面にも及んだ。2度目の二軍戦登板となった5月24日のヤクルト戦(戸田)、5回で13安打を浴び6失点。リハビリ期間を有効に使おうと、フォームを変更したことが裏目に出た。「ケガをして、何かを変えたいと思った。結果が出ていないということは、もっとやるべきことがあるということ」。フォームを戻し、何とか一軍登板の機会を得た。

 一軍復帰後も、納得いかない結果が続いた。6月14日のヤクルト戦(神宮)は6回3失点で黒星。同23日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、勝ち投手の権利まであと一死という5回二死で降板し、結果的に負け投手となった。インステップする悪癖が顔を出し、思うような直球を投げられなかった。

 フォームを修正して臨んだ同30日のソフトバンク戦(Koboパーク宮城)では、首位を争う相手に5回を投げ切り今季初白星。その後はファームに回ったが、7月9日のロッテ戦(泉)で6回4安打1失点とまずまずの内容を見せた。「ここから流れに乗っていきたい」という20歳。夏本番に6連戦が続く過密日程でフル回転できれば、チームの優勝に大きく近づく。

写真=佐藤博之