常にポジティブな言葉を投げ掛け、選手の成長をうながすラミレス監督。20年ぶりのリーグ制覇を狙う

 ラミレス監督は2018年が就任3年目。2017年は日本シリーズまで進出しただけに、18年は20年ぶりのリーグ優勝への期待が高まる。「優勝には80勝が必要。ここで立ち止まるわけにはいかない」と言葉に力を込めた。

 オフは阪神から国内FA権を行使した大和を獲得し、戦力の底上げに成功した。二遊間と外野での好守備が持ち味の30歳を獲得したことで、ラミレス監督は「チームにとって大きなプラス」と断言。これで野手の起用の幅が広がる。ドラフト1位で即戦力左腕の東克樹を獲得し、新外国人としてソトとバリオスも得た。

「レギュラー」と認定した選手を信頼して使い続けてきた指揮官だが、裏を返せば「レギュラーと控え選手との差がある。ベンチから出てくる選手が活躍できないことがあった」ことが理由とも言える。優勝が現実味を帯びてきた18年は「選手には競争してほしい」と話しており、勝利に徹し、背に腹は変えられぬ采配が見られそうだ。

 指揮官はグラウンド内の課題について盗塁や犠打の精度向上を挙げ「やるべきところでできなかった。投手のクイックのタイムもそう」と話した。本拠地・横浜スタジアムは打者有利の球場のため、基本的には打ち勝つ野球は変わらないが、小技を駆使して要所で1点をもぎ取るしたたかさも必要だ。

 戦力は充実し、球団経営も好調でグラウンド内外で球団にはいい風が吹いている。体重約100キロのラミレス監督が宙を舞う日はすぐそこまで来ている。
写真=井田新輔