小島には即戦力左腕としての期待が懸かる

 浮き上がるような直球がミットに収まった。小島和哉の対外試合デビュー戦は手応えと新たな課題が見つかるものとなった。2月15日の韓国・斗山戦(具志川)。4回から3番手で登板すると、一死で2017年のWBC韓国代表・金宰鎬と対峙した。内角高め142キロの直球で空振り三振を奪い、「三振を取りにいって取れたのはよかった。ブルペンで投げていたように投げようと思っていた。そこはできたかな」と、納得の表情を浮かべた。

 早大出身のドラフト3位。東京六大学リーグで通算22勝をマークし、即戦力左腕として開幕先発ローテ候補にも挙げられている。昨年秋のリーグ戦以来となる試合で、打者との対戦感覚を戻すことを求めていた中、上々のスタートを切り、井口資仁監督も「左投手の先発は少ないので何とか出てきてほしい。オープン戦で結果を出してもらいたい」と期待を寄せる。

 石垣島キャンプのフリー打撃でボールを受けた田村龍弘は「プロに入って初めてじゃないかな、こんなに伸びてくるのは。低めからピュッとくるから打者が『低い』と見えてもストライクになる」と分析。スピン量の多い球質を絶賛した。

 その後は練習量を確保するために石垣島で調整を行い、ブルペンではカットボールとチェンジアップの精度向上に努めてきた。同じ大卒のドラフト2位・東妻勇輔や同5位・中村稔弥ら、身近にライバルもいるが、「自分は自分なので、自分のペースで開幕ローテに入れるように頑張りたい」。小島は泰然自若の精神で進んでいく。

写真=BBM