早くもチームをけん引する存在になりつつある福田秀

 キャンプ初日のよそよそしい感じは、もうまったくない。ソフトバンクからFAで加入した福田秀平は、早くも新天地に溶け込んでいる。井口資仁監督が「ムードメーカー」と認める元気印は「自分を鼓舞する意味でも自然と声が出る。特に意識することなくやっている」とチームにいい雰囲気を醸成している。

 13年間在籍したソフトバンクは、川崎宗則や松田宣浩らの主力選手がガッツを前面に押し出し、常勝軍団をつくり上げてきた。「僕の後ろには、常に松田さんとムネさんがいる。『声出せ』と言われているような感覚で、ベンチの中でやっている」。福田秀もその系譜をしっかりと受け継いでいる。

 沖縄・石垣島で行われた春季キャンプは、最速163キロを誇るドラフト1位ルーキー、佐々木朗希に注目が集まった。ファンやメディアが投手陣に注目する一方で、野手陣の練習はやや活気がなかった。昨季までチームリーダーだった鈴木大地が楽天にFA移籍。元気者の三木亮や江村直也が二軍スタートとあって、積極的に声を出す選手が少なかったのが実情だ。

 福田秀も当初は遠慮気味だったが、練習試合やオープン戦を通して、本来の姿を見せるようになってきた。オープン戦では2度の初回先頭打者本塁打をマークして.375の高打率を残すなど、プレーでもチームをけん引。「個人的に調子が悪いときは声を出しづらいけれど、自分の中でしっかり消化していかないといけない」と自らを戒めるように語った。

写真=BBM