今季、二番はトリプルスリー3度達成の男が担う

 新生ヤクルトの“肝”となるかもしれない。今春のキャンプ中に行われた実戦で、二番に座ったのが山田哲人だ。2020年の結果を占う新打線の形がお披露目された。

 2月22日の広島とのオープン戦(浦添)。一番・坂口智隆、二番・山田哲人、三番・青木宣親の打順が組まれた。一回、先頭の坂口が二ゴロに倒れるも、続く山田哲が中前打。青木が四球を選ぶと、雄平の左中間適時二塁打で先制に成功した。

 高津臣吾監督は「いろいろな形で点を取りたい。いろいろな人が出塁して、いろいろな人が走者をかえす役割を頑張ってほしいという意味があって、山田を二番にした。普通にやっていれば、僕の理想とする二番打者の役割は十分に果たせる」と説明。今季は投手陣の再建とともに、ソフトバンクに移籍したバレンティンの穴を埋め、どう得点力を上げるかが課題となっている。そこで、山田哲を二番に置く新打線を組んだ。

 さらに指揮官は「僕は送らないので」とむやみに犠打はしないことを明言。確かに出塁率の高い坂口が塁に出れば、山田哲の強打で好機が広がる。凡打でも俊足の山田哲なら併殺はない。さらに、坂口が凡退しても山田哲が出塁すれば、盗塁して一死二塁の形を作ることができる。「青木の前に山田哲を置くというのが一つのミソというかキーになる」というように、昨季も高い得点圏打率(.320)を誇った青木や、若き大砲・村上宗隆の前に走者が出れば、序盤で流れをつかむことができる。

 山田哲自身も「何回か経験したこともありますし、そんなに変な感じはしなかった」と口にしており、新たなポジションにも順応できそう。どのような相乗効果が生まれるのか、開幕が待ち遠しい。

写真=BBM