先発として大きく成長した

 2年目の瀧中瞭太が、大きな飛躍を遂げた。自己最多となる20試合に登板し10勝5敗、防御率3.21。新人年だった昨季は8試合登板で2勝1敗だった右腕が、自己最多の勝ち星を大きく更新した。

 直球は140キロ中盤ながら、シュートやカットボールなど多彩な変化球をコーナーへ丁寧に投げ分ける技巧派。10月6日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では6回を投げ6安打。何度もピンチを背負ったが、要所を締めて無失点。CS進出権を争う4位との直接対決で、5対0での勝利に貢献した。

 道のりは順調ではなかった。今季初登板となった4月1日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、2回途中10失点と大乱調。「1球に対する思いが強くなった」と自らの投球を見つめ直した。特に後半戦から効果的に使っていたのが、縦に大きく割れるスローカーブ。1球の重みを痛感し、投球の幅も広げた。

 9月8日の日本ハム戦(札幌ドーム)から10月6日のソフトバンク戦まで、5試合に登板して無傷の4勝。いずれも7月に移籍してきた炭谷銀仁朗とバッテリーを組んで結果を残した。先輩捕手と会話を重ね、凡打の山を築いた。「サインの理解力を深めようと思った。高めれば、防げる失点も増える」とうなずいた。

 石井GM兼任監督も「トータルで見て貢献してくれる選手」と信頼を寄せる。Honda鈴鹿時代の2018年にはドラフトで指名漏れも味わったが、不屈の魂ではい上がってきた。来季も先発ローテの一角を担う。

写真=BBM