野手では牧秀悟、山本祐大が同じ寅年だ。同級生の活躍から刺激を受け、奮起を誓う

 多くの失敗が許される立場ではなくなってきた。細川成也はそれを自覚し、強い決意を口にした。「2021年はチャンスで結果を出すことがまったくできなかった。22年は勝負の年だと思うので、頑張りたい」。昨季の公式戦終了後だった。球団の了承を得た上で渡米。コロナ禍による行動制限もあったが、オースティン、ソトらと合同トレーニングを積んだ。

「タイミングが合っていると思っても、打球が上がらなかった。ゴロ凡打が多くて、長打力やホームランが出なかった」。昨季は37試合で打率.154。ファームでは16発とパワーを発揮したが、プロ5年目で初の本塁打なしに終わった。球団史上初めて、高卒新人でプロ初打席初本塁打を放ったのが5年前。プロ初出場から2試合連続のアーチも、両リーグを通じて初の快挙だった。「アレックス・カブレラのようだ」と舌を巻いたのが当時のラミレス監督。右の和製大砲として期待を背負い、花を咲かせるはずだった。

 しかし、2年目以降の出場試合は11、36、19と低空飛行。筒香嘉智(パイレーツ)や梶谷隆幸(巨人)らがチームを離れ、外野のレギュラー争いからも遅れを取った。同じ寅年の牧秀悟はルーキーイヤーから定位置を獲得。主軸として絶対的な地位を築き上げた。現時点では左翼から佐野恵太、桑原将志、オースティンで盤石。同じ右打者では日本ハムから大田泰示も加入した。三浦大輔監督も「どう(成果を)出してくれるか。期待して、楽しみにしています」と覚醒を願う背番号52。超ド級のサプライズを起こす。

写真=橋田ダワー