来季こそはの思いが強い

 期待どおりの活躍はできなかった。伊藤裕季也は7月、DeNAから森原康平とのトレードで加入。「気持ちが後ろ向きになることはなく、チャンスだと思って前向きに」と気持ちも新たに新天地でプレーしたが、一軍での出場は3試合のみ。8打数無安打、4三振という結果に終わり「結果を残せず悔しい」と唇をかんだ。

 約3カ月を過ごした二軍では24試合に出場し打率.228、4本塁打、11打点。17三振を喫するなど、打撃では粗さが目立った。本人も、その点は十分に理解している。「高い確率で(ボールを)とらえる能力が欠けている。競争を勝ち抜くためにも必要なこと」とさらなる成長を誓う。

 秋季練習では新たな打撃フォームを構築すべく、懸命に汗を流した。目指すスイングは「小さく強く」。コンパクトなスイングを心掛けながら、いかに効率よく全身のパワーを白球にぶつけるか。模索しながらバットを振り続けた。

 契約更改交渉では推定年俸900万円から50万円減の850万円でサインした。フロントからは「レギュラーを獲れる力を持っているから(楽天に)来てもらった」と言葉を掛けられたという。内野ならどこでも守れるユーティリティー・プレーヤーは「うれしかった。頑張っていかないといけない。とにかく試合に出て、出場機会を増やすしかない」と言葉に力を込めた。2019年、ドラフト2位でDeNAへ入団した右打者も来季で5年目。古巣ではつかめなかった定位置を、新天地では何としてでももぎ取る決意だ。

写真=BBM