新加入のオスナが9回にハマり、盤石のリリーフ陣をけん引

 異次元とまで言われたオフの超大型補強。野手陣の最大の上積みが近藤健介なら、投手陣はロベルト・オスナに間違いないだろう。2019年のMLBアストロズ時代にセーブ王に輝き、昨季途中加入のロッテでは29試合に登板して防御率0.91。絶対的な守護神としてソフトバンクに加入した。その“デビュー戦"で実力の片りんを見せつけた。

 3月5日の広島とのオープン戦(PayPayドーム)。いつもの9回ではなく、4回に今季の実戦初登板に臨んだ。先頭のデビッドソンは、この日最速タイとなる内角への153キロの直球で空振り三振。坂倉将吾には粘られながら外角のカットボールで中飛。菊池涼介も中飛に仕留めた。「(昨年)10月からバッターに投げていなかったので、自分の中でも大事な日だった。非常によかった」と笑った。

 日本で初めて過ごす春季キャンプは自己流の調整を貫いた。ブルペンでの本格投球は2月半ばから。捕手や投手コーチと意見交換する場面が目立った。キャンプ地・宮崎では実戦のマウンドに上がることはなく、オープン戦初登板には「練習試合の位置づけだった。もし8点取られようが、ホームランを打たれようが関係ない」と臨んだ。そして、圧巻の三者凡退。藤本博史監督も「そんなに力いっぱい投げているような雰囲気じゃなかった。それでも貫録ありますよね」と頼もしい守護神に目を細めた。

 V奪還に向けては、8回のL.モイネロ、9回のオスナと勝利の方程式が完成。「できることをやって、ステップを踏んでいきたい。期待してもらいたい」と自信たっぷりに誓う。

写真=湯浅芳昭