読者と交流した野村克也氏

 6月29日に誕生日を迎え、83歳になった野村克也氏が、7月3日、都内書店で自著『野村克也からの手紙 野球と人生がわかる二十一通』(ベースボール・マガジン社刊)のサイン本お渡し会を開催し、元気な姿を見せた。

「俺は人気には縁がない」とぼやく野村氏だが、定員の約100人に拍手で迎えられると「まんざらでもないな」と笑顔。かつて在籍した南海、ヤクルト、阪神、楽天のファンのみならず、名古屋から来たという男性など多くの野球好きと交流した。

 100冊を超える自著の中で、初めて手紙形式となる本書。「ためになるかは分かりませんが、楽しんでいただければ」という野村氏に、「待ってました」「二冊買いました」と話す来場者も。少年野球の指導をしているという男性に教え方のコツを聞かれた野村氏は「反復作業の連続。素振りが大切」。参加最年少の小学生男子が「ピッチャーやってます」と言えば「スピードじゃない、コントロールだぞ」と、すかさず伝授するなどファンを喜ばせた。

 本書で「何かが伝わればいい」と書いた野村氏。心をつかむ伝え方のなんたるかを、この日のイベントでも存分に示した。 

写真=BBM