西武V2、優勝旅行を受け入れる喜びと感動…



宿泊先の「プリンス ワイキキ」に到着した辻監督(左)を総支配人がユニフォームを着て出迎えた

 メットライフドームから直線距離で約6228キロ離れた南国の地で、埼玉西武ライオンズの2年連続の優勝を心底喜ぶ一人の女性がいた。彼女の名はホワイト亜由未さん。2017年4月に全面リニューアルした「プリンス ワイキキ」のセールス&マーケティング部長だ。

 亜由未さんは、世界各地のホテルで開業や、リニューアルオープンを経験し、2016年6月に同ホテルの運営会社であるプリンスリゾーツハワイに入社。旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」が優れたサービスを提供する施設に与える「2018年エクセレンス認証」を同ホテルは受賞したが、その立役者の1人でもある。

 ホテル業界で活躍する人にとって名誉ある受賞だったが、2018年に初めて「優勝旅行の宿泊地に選ばれた」ときは、また特殊の喜びだったという。

「私は20年間、ホテル業界にいますけど、優勝旅行って2018年のライオンズが初めてで……。12月ごろになると毎年、他球団の優勝チームがハワイに来ていた。この時期の風物詩という感じでしたね。それが実際に受け入れる立場になって本当にうれしかったですよ」

 辻発彦、松井稼頭央、秋山翔吾など……。テレビの中で見ていた監督、選手たちが「プリンス ワイキキ」で楽しむ姿を見て、感慨深い気持ちになったという。


外崎(左)、源田の二遊間コンビ

 あれから1年。夏場は首位ソフトバンクに8.5ゲーム差をつけられていただけに、「さすがに今年は難しいかも」と感じていたが、みるみるゲーム差が縮まり、9月中旬に首位をとらえたときは、スタッフも「その気」になったという。そして現地時間の9月23日深夜、日本から「吉報」が届くと、「プリンス ワイキキ」のスタッフ一同、飛び上がって歓喜した。

「ウチのスタッフたちは熱狂的なライオンズファンが多いんです。今年もこの場所で優勝旅行に来てくださるということで、スタッフは“令王ユニフォーム”を身にまとってライオンズの皆さんを迎えよう、という話になりました」


「プリンス ワイキキ」のプールサイドでリラックスするニール

 現地時間の12月14日の午前7時ごろ、待ちに待ったライオンズ戦士たちが「プリンス ワイキキ」に入ってくると、多くのスタッフがビクトリーフラッグを振って迎え入れた。選手たちは、到着早々、ホテルのプールで家族サービスをしたり、一方ではトレーニングに励んだりなどして過ごした。

「『プリンス ワイキキ』は素晴らしいね。ここに呼んでくれたプリンスホテルの人に感謝だよ」と白い歯を見せたのは、今季12勝を挙げてV2の立役者となったザック・ニール。15日の午前中、ジムで1時間ほど汗を流し、満足そうな顔で外出していった。

サンセットが1年中見られるワイキキ唯一のホテル



サンセットをスマホで撮影する辻監督

 リゾート街のワイキキにはホテルが建ち並ぶ。

 その中でも、「プリンス ワイキキ」は唯一、1年中滞在中にサンセットを見ることができるホテルだ。そこでも特にプールエリアからのサンセットは見逃せない。現地時間16日の18時前、辻監督も「おお! ちょうど沈んでいくな」とスマートフォンを片手にその絶景を撮影していた。

「プールから優雅に見るサンセットやジム、その他のリラクゼーションも含めて、ゆったりと楽しんでもらえるところが多いと思います」と亜由未さん。楽しい時間は一瞬で、19日の朝の便で一行は帰国の途についた。

「V3を見たいですね。そしてやっぱり日本一になってここに来てほしい。一生懸命応援しますよ」

 亜由未さんは遠く離れたホノルルの地からチームの悲願達成を願っている。 

西武ライオンズ