今シーズンも春季キャンプ、オープン戦が終わり、各チームのルーキーの評価が少しずつ固まってきた。思ったような働きができず、ひとまず一軍入りは考えずにじっくりと調整が続けられている選手もいれば、期待以上の活躍で早くも一軍でプレーしている選手もいる。今回は、2020年ルーキーの中で特に好調な選手を紹介する。

新人が躍動する中日



中日・石川昂弥

 今、最も上り調子なのが中日のドラ1・石川昂也だろう。春季キャンプは二軍スタートとなり、さらに肩の炎症で出遅れた石川だが、復帰後は順調そのもの。二軍練習試合では早くも1号ホームランを記録し、見事に一軍昇格を果たした。一軍練習試合の結果次第では、開幕一軍も見えてくる。また、同じ中日ではドラフト4位・郡司裕也にも注目だ。オープン戦では10試合に出場して14打数5安打、打率.357と好調で、レギュラー争いの一角に加わっている。ほかにも、中日ではドラフト2位の橋本侑樹もオープン戦から好調な新人選手。新人たちの活躍でBクラスを脱却できるか注目だ。

広島の森下は開幕先発ローテ入りの可能性が高い



広島・森下暢仁

 ロッテの佐々木朗希やヤクルトの奥川恭伸はじっくりと調整が続けられているが、同じくドラフトの目玉選手だった広島の森下暢仁は早くも開幕先発ローテーション入り確実の活躍を見せている。大卒ということもあって即戦力として期待されていたが、その期待以上の投球を見せており、3月22日の中日との練習試合でも6回2失点と好投した。広島はドラフト2位の宇草孔基も一軍に欠かせない戦力になりつつある。オープン戦では8打数3安打とまずまずの活躍を見せ、練習試合では課題の守備でも光るプレーを見せた。

オープン戦で新戦力を多く見出した日本ハムと楽天


 日本ハムはオープン戦で8人のルーキーを出場させたが、このうち好調だったのが3試合で1勝1敗のドラフト1位・河野竜生、5試合を投げて無失点のドラフト4位・鈴木健矢、同じく5試合無失点の育成3位・長谷川凌汰だ。いずれも開幕一軍が期待されているが、特に鈴木の評価は高い。

 楽天もオープン戦で期待の新人4人を起用。ドラフト1位の小深田大翔は14試合で打率.227、ドラフト2位の黒川史陽も同じく14試合に出場して打率.222だった。特に小深田は本塁打も記録し、パンチ力のあるところをアピール。今後の活躍次第では開幕スタメンもあり得る。投手では即戦力として期待のドラフト3位・津留崎大成とドラフト6位の瀧中瞭太が好調で、今年の楽天中継ぎ陣は新人が躍動する可能性も高い。

ソフトバンクはドラ1・佐藤がリード



ソフトバンク・佐藤直樹

 昨年日本一のソフトバンクは、ドラフト1位の佐藤直樹がオープン戦、練習試合と好調。3月22日のロッテとの練習試合ではタイムリーヒットを放つなど好アピールを続けている。ドラフト5位の柳町達も首脳陣からの評価が高く、外野のポジションを争う佐藤や一部の一軍レギュラーとともに二軍練習試合に出場して調整することになった。

 ほかには、西武のドラフト2位・浜屋将太も先発ローテーション入りが期待できる選手だ。オープン戦では3試合に登板してトータル6回2失点、防御率3.00と好投。3月20日の日本ハムとの練習試合では先発して4回1失点と、まずまずのピッチングを見せた。まだ課題は多いが、先発左腕は貴重な存在のため、今後次第では開幕ローテ入りもあるだろう。

 2020年ルーキーの中でここまで好調な選手をピックアップしてご紹介した。今回紹介した選手は順調なら開幕一軍の可能性は高いが、開幕予定までまだ1カ月ほどあるため、この期間に一気に頭角を現す選手が出てくる可能性もある。佐々木朗希や奥川恭伸といった注目の選手も実戦に向けてじっくりと調整を続けており、実戦登板でいきなり結果を残すことも考えられる。2019年ドラフトで指名された新人がどのような成績を残すのか、開幕を楽しみに待ちたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM