6月19日に開幕するプロ野球に先駆けて2日から行われた練習試合。最大でも12試合の戦いだったが、週刊ベースボールの各球団担当がMVPを選出した。プレシーズンで輝いた男は、2020年シーズンを盛り上げる男だ!

読売ジャイアンツ



坂本不在なら開幕スタメンの可能性も

・湯浅大内野手

 坂本勇人内野手が新型コロナウイルス感染の影響で不在の中、「二番・遊撃」を担う機会に恵まれました。高卒3年目172センチの小兵野手ですが、一軍公式戦デビュー前とは思えない堂々としたプレーも魅力です。6月7日のヤクルト戦(東京ドーム)では左翼席へ特大3ラン、10日のDeNA戦(同)では内角球を2ランとするなど原辰徳監督も「ポイントを持っている」と絶賛しています。坂本内野手の不在は“ケガの功名”だったと言える日が来るかもしれません。

横浜DeNAベイスターズ



新四番に座る佐野

・佐野恵太内野手

 数字だけを見れば、練習試合打率.385のオースティンがMVPにふさわしいですが、序盤の不振から脱出して開幕に状態を合わせてきたというプロセスを評価して、新四番の佐野恵太内野手を選出します。練習試合6試合24打席目で初安打が出ると、6月9日と10日の巨人戦(横浜)では2試合連続アーチを含む、計5安打6打点の固め打ち。オースティン、ソト、ロペスに見劣りしない和製大砲っぷりでした。シーズンでも期待大です。

阪神タイガース



実戦8試合で失点ゼロの秋山

・秋山拓巳投手

 6月11日の広島戦(マツダ広島)の先発は雨で流れましたが、今季実戦登板26イニング無失点で開幕を迎えるのは秋山拓巳投手です。「遥人(高橋)は(先発の)軸で期待されていたと思うんですけど、そこを奪うぐらいの気持ちでいます」と気迫の投球を続けてきました。もともと制球力抜群の投球に、緩急をうまく使って打者を翻ろう。新型コロナウイルスの影響で自宅待機もありながら、この数字。集中力を持って2020年シーズンへ挑みます。

広島東洋カープ



6月10日の阪神戦(マツダ広島)では満塁弾

・メヒア内野手

 練習試合前の紅白戦でも2試合連発。その勢いのままに練習試合でも大爆発を見せたのがメヒア内野手です。打法の改造が効果を表し、練習試合のスタートから2試合連発、その後も、1試合2発打つ日があれば、マツダ広島のコンコースまで打球をたたき出すグランドスラムを放つ日もあり、計5発の大暴れ。当初の開幕日の3月ごろには一軍に残れるかどうかという立場でしたが、この大爆発で開幕五番が有力になってきました。

中日ドラゴンズ



スイッチヒッターというのも大きな魅力。問題は守備

・アルモンテ外野手

 練習試合で大きな存在感を見せつけたのがアルモンテ外野手です。6月5日の西武戦(メットライフ)ではニール投手から、12日のDeNA戦(ナゴヤドーム)では今永昇太投手から本塁打! 開幕投手が予定されているエースから放った一発はインパクト大。本塁打ならビシエド内野手が4本打っていますが、アルモンテ外野手の活躍はチームを活性化させる意味で非常に大きいのです。調子が良ければクリーンアップの可能性も。開幕が遅れたことをプラスにしたアルモンテ外野手にMVP!

東京ヤクルトスワローズ



バットで猛アピールした西浦

・西浦直亨内野手

 練習試合最後の一戦となった6月14日の楽天戦(神宮)は上半身のコンディション不良で欠場しましたが、10試合に出場し12安打、打率.414の好成績を残した西浦直亨内野手をMVPとします。今季からメジャー通算1367安打のエスコバー内野手が加入し、遊撃の定位置争いは混とんとしていましたが、バットで猛アピールに成功した西浦内野手が、一歩リードと言えるでしょう。ただ、体の状態が気になるところ。絶好調だっただけに、少々心配です。

写真=BBM