読売ジャイアンツ



巨人・丸佳浩

 開幕から5カード15試合を終えて、丸佳浩が10試合、坂本勇人が5試合に先発している。本来は昨季同様に二番・坂本、三番・丸そして四番の岡本和真に続く流れが理想だが、開幕7試合目に二番・丸、三番・坂本に打順変更。原辰徳監督は「風景が変わるのもいいかもしれないと思ったというか、いろいろ試行錯誤していくという感じだね。相手にしたらこっちのほうが組みづらいかなと。後ろ向きというよりは、試行だね」とその意図を明かしている。以降、相手先発が左投手の場合、一番に右打者が入ることも多く、二番・丸、三番・坂本の並びが5試合となったが、7月4日の中日戦(東京ドーム)では、三番に入った丸が2本塁打6打点の活躍。復調もあり、今後は本来の形に固定されるのではないか。

横浜DeNAベイスターズ



DeNA・オースティン

 開幕カードはソトが務めたが、2カード目以降は基本的にオースティンが三番に座る。メジャー経験もある新助っ人がラインアップに加わって以降、確実にベイスターズ打線は活気づいている。今のところ、オープン戦、練習試合で見せた長打力よりも、アベレージヒッターとしてチームに貢献。前後の打者が好調なだけに、意識してチャンスメークに徹しているようにも見える。とはいえ、ここぞの場面で発揮する高い集中力はさすがだ。巨体を揺らして次の塁を狙う姿勢も好印象で、チームを勇気づけている。

東京ヤクルトスワローズ



ヤクルト・青木宣親

 ヤクルトはキャプテンの青木宣親が三番に座る。高津臣吾監督は38歳の青木を気づかい、休養させながら起用しており、6月27日の巨人戦(神宮)、6回一死満塁の場面では代打で登場。2点適時二塁打を放ち、逆転勝利に貢献した。これには起用した指揮官も「さすがですね。一振りでよくしっかりした打撃ができるなと、感心するばかり」と舌を巻いた。二番・山田哲人、四番・村上宗隆のつなぎ役としても機能し、11得点は山田哲と並んでチームトップタイ。卓越した打撃技術を持つ男が、強力上位打線を支えている。

広島東洋カープ



広島・西川龍馬

 広島で今季、開幕から三番に座るのは、西川龍馬だ。7月5日現在、1試合に欠場したのみで、12試合に三番を務め、ノーヒットに終わった試合は2試合のみと、まずまずコンスタントにヒットを積み重ねている。開幕前の6月9日、阪神との練習試合(マツダ広島)ではワンバウンドの投球をヒットにするなど、持ち前の天才的なバットコントロールは健在。6月23日の巨人戦(東京ドーム)で放った今季1号は右翼席最上段まで飛ばしたことでも分かるとおり、パワーも年々アップしている。開幕前には入籍を発表し、プライベートも充実。打率は5日現在で.260と、本来持っている力からすると上がっていないが、まだまだ本領発揮はこれからだ。

中日ドラゴンズ



中日・アルモンテ

 開幕前から三番争いはアルモンテと福田永将の2人で争われ、練習試合で好調だったアルモンテが開幕スタメンの座を勝ち取った。開幕から12試合を消化して9試合に先発出場し、うち8試合で三番を務めた。1試合のみ座った二番を含め、37打数9安打の打率.243はやや物足りない数字だが、6月30日の阪神戦(ナゴヤドーム)では来日初の満塁弾を放つなど、ここ一番での不気味さは健在。だが、7月に入って左ワキ腹痛でまさかの登録抹消。幸いにも軽症のようだが、代役は当然、福田が務めることになる。アルモンテが抹消されてから三番に座って3試合で11打数2安打。今こそレギュラー奪回のチャンスなのだが……。

阪神タイガース



阪神・糸井嘉男

 開幕1、2戦目は一番打者として打席に立ったが3戦目以降は三番に固定されているのが糸井嘉男だ。7月6日現在、打率.292でチーム最多の14安打を放っている。阪神打線が低迷している中で、下位打線の梅野隆太郎とともにチームをけん引。得点圏打率も.375と勝負強さを見せる。好調な糸井の打撃に引っ張られるように、一番の近本光司に新加入のボーアに復調の兆しが出てきており、7月4、5日の広島戦(マツダ広島)では9点、8点と打線が大量得点を奪った。7月7日からは12球団で最も遅い本拠地開幕を迎えるが、甲子園でポイントゲッターとして糸井は躍動するはずだ。

写真=BBM