開幕から1カ月以上が経過した現在、パ・リーグの打撃部門では楽天・浅村栄斗が本塁打、打点部門でトップを走っている。ソフトバンク・柳田悠岐も高打率で首位打者争いをリード。投手陣では防御率はソフトバンク・東浜巨、勝利数では楽天・涌井秀章、セーブではロッテ・益田直也がトップに立っているが、リーグごとではなく、チームごとのタイトルリーダーで見た場合は、どんな選手が名を連ねるのだろうか? 現時点での「各チームのタイトルリーダー」をまとめてみた。
※成績は2020年7月23日終了時点のもの
※打撃成績のうち打率、出塁率は規定打席以上を対象
※投手成績のうち防御率、勝率は規定投球回以上を対象

パ・リーグは栗山や荻野といったベテランが奮起



ソフトバンク・柳田悠岐

●ソフトバンク
打率:.356(柳田悠岐)
打点:23(柳田悠岐)
安打:37(柳田悠岐)
本塁打:9(柳田悠岐)
盗塁:3(上林誠知、牧原大成)
出塁率:.493(柳田悠岐)

防御率:1.91(東浜巨)
勝利数:3(石川柊太)
勝率:1.000(東浜巨)
セーブ数:7(森唯斗)
ホールドP数:13(リバン・モイネロ)
奪三振数:28(東浜巨)

 ソフトバンクは柳田がチーム5冠。松田やバレンティンの調子が上がらない中、一人気を吐いている。投手は開幕投手を務めた東浜、さらに石川が踏ん張っているが、出遅れたエース・千賀滉大がどこまで巻き返すのかに注目だ。


楽天・涌井秀章

●楽天
打率:.333(茂木栄五郎)
打点:36(浅村栄斗)
安打:36(鈴木大地、茂木栄五郎)
本塁打:11(浅村栄斗)
盗塁:5(島内宏明)
出塁率:.421(茂木栄五郎)

防御率:2.93(則本昂大)
勝利数:4(涌井秀章)
勝率:1.000(涌井秀章)
セーブ数:4(森原康平)
ホールドP数:8(アラン・ブセニッツ)
奪三振数:34(則本昂大)

 開幕から好調の楽天は、鈴木、浅村、茂木のリーグランキングトップを走る選手がチームをけん引。特に浅村の活躍は顕著で、120試合と試合数が少ないながらもキャリアハイをたたき出す可能性がある。投手は今季加入した涌井が4戦4勝。復活した則本の活躍も目立つ。


西武・栗山巧

●西武
打率:.304(栗山巧)
打点:30(山川穂高)
安打:29(源田壮亮)
本塁打:10(山川穂高)
盗塁:5(源田壮亮)
出塁率:.429(山川穂高)

防御率:3.96(ザック・ニール)
勝利数:2(リード・ギャレット、ザック・ニール、高橋光成、今井達也、平井克典)
勝率:1.000(ザック・ニール)
セーブ数:8(増田達至)
ホールドP数:11(リード・ギャレット)
奪三振数:29(高橋光成)

 強力打線が鳴りを潜めている今年の西武は、ベテラン・栗山がチーム首位打者と活躍。不振の森友哉や外崎修汰に代わってクリーンアップを任される試合が出てくるかもしれない。投手陣は例年どおり不安定で、防御率チームトップのニールも、先発の柱としては厳しい数字だ。


ロッテ・種市篤暉

●ロッテ
打率:.333(荻野貴司)
打点:20(井上晴哉)
安打:36(荻野貴司)
本塁打:6(ブランドン・レアード)
盗塁:12(荻野貴司)
出塁率:.421(レオネス・マーティン)

防御率:2.81(種市篤暉)
勝利数:3(岩下大輝)
勝率:.667(種市篤暉)
セーブ数:9(益田直也)
ホールドP数:11(フランク・ハーマン)
奪三振数:28(種市篤暉、石川歩)

 ロッテ34歳の荻野がチーム2冠と西武同様にベテランの活躍が目立っていたが、右足負傷で登録抹消されてしまった。来日2年目のマーティンも二番で強打を発揮している。投手は4年目の種市、6年目の岩下が躍進。美馬や石川がなかなか調子の上がらない中でエース級の活躍を見せている。


日本ハム・西川遥輝

●日本ハム
打率:.286(西川遥輝)
打点:28(中田翔)
安打:32(西川遥輝)
本塁打:9(中田翔)
盗塁:9(西川遥輝)
出塁率:.440(近藤健介)

防御率:3.51(有原航平)
勝利数:2(杉浦稔大、玉井大翔、ドリュー・バーヘイゲン)
勝率:.200(有原航平)
セーブ数:6(秋吉亮)
ホールドP数:9(玉井大翔)
奪三振数:35(有原航平)

 打線は西川遥輝がチーム3冠、中田も2冠と「順当」といえる成績を残している。ただ、出塁率チームトップの近藤を含めた3人は3割に届いておらず、他チームの主軸と比べると物足りない。投手陣もエースの有原が苦しんでいる。その影響もあり、チーム自体も昨季に引き続きなかなか波に乗れていない。


オリックス・山本由伸

●オリックス
打率:.339(吉田正尚)
打点:20(T-岡田)
安打:38(吉田正尚)
本塁打:6(吉田正尚)
盗塁:7(佐野皓大)
出塁率:.452(吉田正尚)

防御率:2.21(山本由伸)
勝利数:3(山本由伸)
勝率:.750(山本由伸)
セーブ数:4(ブランドン・ディクソン)
ホールドP数:7(山田修義)
奪三振数:39(山本由伸)

 オリックスは、打線は吉田、投手陣は山本と、球界屈指の実力を持つ2人が順当にチームランキングトップに君臨。ただこの2人の活躍だけでは上位進出は難しい。打線は若月健矢やアダム・ジョーンズ、投手では田嶋大樹など、ほかの選手が今以上の活躍を見せないと厳しいだろう。

 各チームのタイトルリーダーをまとめてみた。今季は試合数が少ないため、打てない試合が続いたり、連続して打ち込まれたりした場合は、数字が大きく変動する。数日前に首位打者だった選手が、いつの間にかトップ5以下になる可能性もある。果たして数カ月先にこのメンツはどのように変化しているのか、今後の展開に注目したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM