桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」の1学年下に当たる1968年世代は「人材の宝庫」と呼ばれている。ドラフトで史上最多の8球団が競合し、日米通算201勝をマークした野茂英雄を筆頭に、潮崎哲也、長谷川滋利、タフィー・ローズ、山崎武司、関川浩一、飯田哲也と名選手がズラリ。高卒ルーキーで巨人戦にプロ初登板してノーヒットノーランの鮮烈デビューを飾った近藤真一、野茂に並ぶ8球団がドラフトで競合した小池秀郎もこの世代だ。また、監督経験者が多いのも特色で、今シーズン途中にオリックスの一軍監督代行に就任した中嶋聡を含めて3人が一軍の指揮官として采配をふるっている。
※監督通算の成績は昨季までの数字。


ヤクルト・高津臣吾監督

・高津臣吾(現ヤクルト監督)
※NPB通算 598試合登板、36勝46敗286セーブ8ホールド、防御率3.20
※MLB通算 99試合登板、8勝6敗27セーブ8ホールド、防御率3.38

 現役時代はNPB歴代2位の通算286セーブ。右のサイドスローから繰り出される伝家の宝刀・シンカーを武器に最優秀救援を4度獲得した。日本シリーズで挙げた通算8セーブは史上最多記録。日本、米国、韓国、台湾と4カ国のプロ野球でプレーした初の日本人選手で、独立リーグ・新潟でも守護神を務めた。2014年からヤクルトの一軍投手コーチ、二軍監督で指導者としての実績を積み、今季から一軍の監督に就任した。


阪神・矢野燿大監督

・矢野燿大(現阪神監督)
※NPB通算 1669試合出場、打率.274、112本塁打、570打点
※監督通算 69勝68敗6分、勝率.504

 中日時代は捕手のレギュラーをつかめなかったが、1997年オフに阪神にトレードされて遅咲きで輝いた。移籍初年度の98年に自己最多の110試合に出場し、99年にはプロ9年目で初の規定打席に到達して打率.304をマーク。35歳の03年に打率.328、14本塁打、79打点の好成績と2度のリーグ優勝に貢献した。阪神の監督に就任した昨年はシーズン終盤に6連勝とシーズン最終戦でCS進出を決めた。今季は15年ぶりのリーグ優勝を目指す。


オリックス・中嶋聡監督代行

・中島聡(現オリックス監督代行)
※NPB通算 1550試合出場、打率.232、55本塁打、349打点

 現役時代は阪急(現オリックス)、西武、横浜(現DeNA)、日本ハムと4球団を渡り歩き、工藤公康(現ソフトバンク監督)と並ぶNPB最長記録の一軍実働年数29年を達成した。球界屈指の強肩と打撃センスで、「メジャー・リーグに一番近い捕手」と評されたことも。引退後は日本ハムでコーチを経て、昨年からオリックスの二軍監督に。今季途中に西村徳文監督が成績不振で辞任したのを受け、8月21日に一軍監督代行に就任した。


広島監督時代の緒方孝市

・緒方孝市
※NPB通算 1808試合出場、打率.282、241本塁打、725打点
※監督通算  398勝303敗14分、勝率.568

 現役時代は攻守走3拍子そろったスケールの大きいプレーでファンを魅了した。1995年から3年連続盗塁王、5年連続ゴールデン・グラブ賞を獲得。95年の47盗塁は規定打席到達せずに達成したシーズン最多記録として現在も破られていない。99年も打率.305、36本塁打と自己最高の成績をマーク。引退後は広島でコーチを5年間務め、2015年から一軍監督に就任。16年から球団史上初のリーグ3連覇を達成し、黄金時代を築いた。


阪神監督時代の金本知憲

・金本知憲
※NPB通算 2578試合出場、打率.285、476本塁打、1521打点
※監督通算  204勝216敗9分、勝率.486

 阪神、広島で強打者として活躍し、1999年から2010年まで1492連続試合フルイニング出場の世界記録を達成した。骨折しても試合に出続ける不屈の精神で選手としても進化し続けた。00年にトリプルスリーを達成し、05年は左打者の本塁打が出にくい甲子園を本拠地に置く阪神で自己最多の40本塁打をマークした。16年から阪神の監督に就任。2年目の17年は2位と躍進したが、18年に最下位低迷の責任を取り、辞任した。

写真=BBM