千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・安田尚憲

 安田尚憲が四番に定着した。昨季、ファームで本塁打&打点の打撃2冠を獲得し、今季は一軍でのブレークを期待された左のスラッガーは、開幕時は右投手が先発時の三番や五番起用が主だった。だが、快音は聞かれず打率は1割台と低迷。そんな中で、レアードの不振もあり、井口資仁監督が「チャンスで打てるバッター」と四番に抜てき。その期待に応えるように、7月21日からの四番起用以降、25打点と勝負強さを発揮している。首位との直接対決となった9月6日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では、5回に2ランを放って勝利に貢献。背番号5が首位と0.5差に迫って2位につけるチーム躍進の原動力となっている。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・泉圭輔

 プロ入り初の開幕スタメンから力強い打撃と勝負強さを武器に、現在はクリーンアップを担っている栗原陵矢。ショートスターターからもう1イニング、もう1イニングと回を伸ばしていき、ついには先発初勝利も手にした笠谷俊介。彼ら同期2人の成長は確かなものがあるが、高卒入団とは言え6年目ということを考えると若手の枠に入るかどうかは微妙なライン。となれば、プロ入り2年目、23歳の泉圭輔を推したい。今季は開幕一軍をつかむと、9月7日現在、ルーキーイヤーの14試合を超える22試合に登板。リリーフとして、ランナーを背負った場面での登板や、回またぎ、連投など難しい役割もこなしている。時には抑えられず悔しい思いもするが、すべての経験を糧に、一軍で確固たるポジションを築いていく。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・太田光

 嶋基宏という絶対的存在がヤクルトへ移籍。大卒2年目にして、正捕手へ最も近い位置にいるのが太田光だ。今季、開幕スタメン捕手に抜てきされると、ここまで最も多くの出場機会を得ている。盗塁阻止率.375はリーグトップと自慢の強肩を披露。投手陣は年長者ばかりだがコミュニケーションを欠かさず、捕手としてのスキルアップに余念がない。打撃面でも可能性を秘めている。6月27日の日本ハム戦(楽天生命パーク)では4打数4安打の固め打ち。下位打線で存在感を示した。疲れが見えてきた9月2日に出場選手登録を抹消されたが、一軍に欠かせない戦力であることは間違いない。楽天の「ポスト嶋問題」を封印するような活躍を続けたい。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・渡邉諒

 その存在はもはやチームに欠かせない。昨年のシーズン途中からセカンドのレギュラーを奪い、今季も開幕から攻守で存在感を発揮しているのが渡邉諒。一番の武器はパンチ力を秘めたバッティング。特にストレートに滅法強く「直球破壊王子」の異名もついた。現時点で打率も3割を超え、ホームランも5本をマーク。中田翔、西川遥輝、近藤健介の陰で目立ちはしないが、打線のポイントゲッターとして貴重の役割を担っている。課題のセカンド守備力も飛躍的に上達しており、指揮官も「ナベ(渡邉)は本当にうまくなった」と信頼を寄せる。勝負の後半戦、まだまだ優勝のチャンスはあるだけに、成長著しい背番号23が逆襲のキーマンになってくれそうだ。

埼玉西武ライオンズ



西武・宮川哲

 新人らしからぬ強心臓を持ち、首脳陣からの信頼が高まっているのがドラフト1位右腕・宮川哲だ。9月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)では1点差に迫られた7回一死満塁で登板すると角中勝也を三振、中村奨吾を遊ゴロに打ち取りピンチを脱して内海哲也の移籍後初勝利をしっかりサポート。4日の日本ハム戦(札幌ドーム)では3対2の6回一死一塁でニールに代わりマウンドへ。ここでも後続を断ち、チームを勝利に導いた。7日現在、チーム2位の30試合に登板。終盤戦へ向け、重要な局面での登板はさらに増えていくだろう。

オリックス・バファローズ



オリックス・吉田凌

 高卒5年目の吉田凌が一軍のマウンドに上がり続けている。高校2年夏の神奈川大会決勝で20奪三振を奪って注目を浴びた右腕は、3年時には小笠原慎之介(現中日)との2枚看板で夏の甲子園優勝。2016年ドラフト5位でオリックス入団後は二軍で腕を磨き、今季も開幕は二軍スタートも7月15日に一軍昇格を果たすと、2番手で登板した8月15日のソフトバンク戦(PayPayドーム)でプロ初勝利を手に。ビハインドや同点時などの登板も多いが、ここまで20試合で防御率1.53。7試合連続無失点中だ。武器だったキレのあるスライダーに加え、シュートを習得し投球の幅を広げて働き場を得ている。まだ23歳。さらなる飛躍も楽しみだ。

写真=BBM