昨夏の都市対抗を初制覇



JFE東日本の右スラッガー・今川優馬は巨人二軍とのプロアマ交流戦(ジャイアンツ球場)で特大の2ランを放った

「ドラフト候補選手」を抱えているチームで、公式戦を1試合も戦わずして、10月26日のドラフト当日を迎える――。高校、大学、社会人を通じても、JFE東日本だけだろう。

 同社は昨夏の都市対抗野球大会で初制覇。優勝チームには翌年の「推薦出場」の権利が与えられるため、JFE東日本は予選免除で、11月22日の開幕へ向けた調整をしている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、社会人野球の各種大会は相次いで中止。唯一、残ったのは都市対抗野球大会となり、JFE東日本は真剣勝負の場を経験できないまま、大会本戦を迎える。

 JFE東日本が所属する「南関東」の二次予選は10月2日から開催され、7日には最後の1枠である第3代表決定戦が行われた。この最中でJFE東日本はオープン戦を消化し、公式戦に近い緊張感ある戦いを続けている。

 10月6日は巨人二軍とのプロアマ交流戦(ジャイアンツ球場)を行った。ここで猛アピールを見せたのは今川優馬(東海大北海道)である。1点を追う7回、一軍でも実績十分である田原誠次から、一時逆転となる特大2ランを放った(試合は6対6の引き分け)。

 JFE東日本には今川のほか、平山快(東海大)、峯本匠(立大)と3人の打者がドラフト候補に挙がっている。各NPB関係者は6月1日のスカウト活動再開以降、3選手を熱心に視察している。最も厳しい状況下で2020年シーズンを過ごしているが、オープン戦とはいえ、一戦一戦を積み重ねていくしかない。そして「10・26」を信じて待つのみである。

写真=田中慎一郎