読売ジャイアンツ



巨人・岡本和真

 四番に定着した2018年から3年連続で30本塁打以上、90打点以上を稼ぎ出した岡本和真をおいてほかにはいない。まだ24歳(21年に25歳)。“若大将”の愛称を岡本に譲った原辰徳監督も、“二代目”のさらなる成長に期待をかけている。20年は120試合とペナントレースが短縮されたが、それでも31本塁打、97打点で2冠に輝いた。チームのリーグ2連覇は四番の働きがあってこそだが、日本シリーズでは初戦の第1打席でソフトバンク・千賀滉大のインコースのボールにバットを真っ二つにへし折られ、シリーズを通じて当たりが止まった。岡本自身もこの屈辱のシリーズをハイライトに挙げ、21年のリベンジ、日本一を誓う。「ペナントでは3割30本塁打100打点は当たり前に打たなければいけない」と頼もしい四番の、21年の飛躍に注目だ。

阪神タイガース



阪神・大山悠輔

 関西のテレビに出演した矢野耀大監督が2021年の四番について言及した。「スタートはよっぽど調子が悪くなければ、悠輔(大山悠輔)でいきたいと思ってます。(20年開幕当初は)試合に出られない悔しさから、ポジションを奪い取っていったというところで、本人にはすごく手応えがあると思います」と大山悠輔の四番を明言。20年は6月に本塁打0という状況から最後は本塁打王争いに絡んだ。リーグ3位の85打点と勝負強さを見せた。打席での余裕と、常に初球からするスイングできる状態に持っていく体調維持もしっかりできるだけに、21年は20年以上の飛躍を目指す。

中日ドラゴンズ



中日・D.ビシエド

 来季の中日の四番を務めるのはビシエドで間違いない。「来季の」というよりは「来季も」だ。2016年の来日1年目から、ずっとその座を任されている。今季はセ・リーグの四番の中で唯一の外国人打者だったが、チーム内を見渡してもビシエドよりふさわしい四番はいないだろう。今季17本塁打はやや少ないが、82打点は十分に合格点。終盤の故障欠場がなければ打点王も狙えたはずだ。隠れた数字はリーグトップの犠飛10。走者を還すことこそ自分の役割だと強く認識している。鋭いスイングから放つ弾丸ライナーの打球は、まだまだ健在。得点力不足のチームにとって「四番・ビシエド」は欠かせない打線の柱だ。

横浜DeNAベイスターズ



DeNA・佐野恵太

 2018年、19年の本塁打王であるソト、メジャー仕込みのパワーヒッターのオースティンがいても、四番に座るのは佐野恵太で間違いないだろう。「地位が人をつくる」の格言どおり、20年に筒香嘉智(現レイズ)の後継者として「主将・四番」となると打撃が覚醒。打率.328で首位打者に輝いた。三浦大輔新監督は、21年もキャプテンを佐野に託すことを明言。20年はケガにより、シーズン終盤に欠場を余儀なくされたが、本人は「四番で全試合出場を目指す」と新シーズンへの意気込みを語っている。

広島東洋カープ



広島・鈴木誠也

 2020年は82試合に四番を務めた後、シーズン途中から三番に回ったが、やはり理想形は鈴木誠也の四番だろう。そのためのポイントとなるのは、鈴木誠自身より、むしろ周囲の状況か。11月に右足の手術を受けた西川龍馬が順調に回復して三番が打てる状態になれば、三番・西川、四番・鈴木誠、五番に松山竜平あるいは新外国人のケビン・クロンというクリーンアップを組みたい。西川の状態がそこまで回復せず、三番に置ける適任者が出てこない場合は、20年終盤のように鈴木誠を三番に置き、松山かクロン、あるいは西川が四番のパターンもあり得るが、その場合は六番あたりまでは機動力攻撃が使いづらいオーダーになってしまう可能性が高い。

東京ヤクルトスワローズ



ヤクルト・村上宗隆

 燕打線の四番にはもちろん、2021年も村上宗隆が座るだろう。プロ3年目の今季は、20歳にして全試合に四番として先発出場した。昨季は打率.231に184三振と弱点を露呈したが、今季は打率.307、115三振と大きく数字を改善。恐ろしいほどの成長スピードを見せている。得点圏打率もリーグトップと、頼もしさを増した若き左の大砲への信頼、期待は、たとえソフトバンクを退団した内川聖一や、パイレーツのホセ・オスナ、インディアンスのドミンゴ・サンタナという大砲が加入しても、揺らぐことはない。

写真=BBM