チームのエースが背負う番号として特別視されている背番号18。これまでに数多くの一流選手がこの番号を背に活躍しているが、最も多くの勝ち星を挙げたのは誰なのだろうか? 背番号18を背負った歴代選手の「勝利数」を調べてみた。

無尽蔵のスタミナを誇る名投手が歴代最多



巨人投手チーフコーチ補佐に就任した桑田は現役時代、背番号18で通算173勝をマーク

 過去に背番号18を背負ったことのある選手の「背番号18を背負った期間の通算勝利数」を調べ、Top10をまとめてみた。

第1位 米田哲也……338勝(1956〜1975年途中まで)
第2位 野口二郎……237勝(1939〜1943年、1946〜1953)
第3位 中尾碩志……209勝(1939〜1942年、1946〜1957年)
第4位 堀内恒夫……187勝(1967〜1983年)
第5位 長谷川良平…182勝(1951〜1963年)
第6位 桑田真澄……173勝(1986〜2007年)
第7位 真田重蔵……145勝(1943年、1946〜1951年)
第8位 三浦大輔……144勝(1998〜2016年)
第9位 佐々岡真司…138勝(1990〜2007年)
第10位 松坂大輔……108勝(1999〜2006年、2017年、2019年)

 歴代背番号18の頂点に立ったのが、「ガソリンタンク」と称されるほどの脅威のスタミナで阪急投手陣を支えた米田哲也。入団1年目から1975年途中に阪神に移籍するまで18番を背負った。次いで1リーグ時代に活躍した野口二郎。大洋軍時代の1941年にはシーズン40勝というすさまじい成績を残した。

 歴代3位は、背番号18をエースナンバーへと押し上げた一人でもある、巨人のエース・中尾碩志だ。巨人の背番号18は中尾から歴代4位の堀内恒夫、歴代6位の桑田真澄へと引き継がれていった。

 黎明期の広島のエース・長谷川良平は、プロ2年目に18番を任され、引退まで背負い続けた。その期間に挙げた勝利は182で、歴代18番では第5位となる。真田重蔵は野口と同じくリーグ時代に朝日軍(後のロビンス)で活躍した選手。2リーグ時代の幕開けとなった1950年はリーグ最多の39勝を挙げた。

 第8位は2021年シーズンからDeNAの監督を務める三浦大輔だ。チームが低迷した時代もあったが、それでも18番を背負っていた期間はエースとして144勝を挙げている。三浦に次ぐのは、先発、中継ぎ、抑えと複数のポジションで好投し、広島を支えた佐々岡。第10位は現役で唯一となる松坂大輔がランクインした。

現役の背番号18の成績は?



1年目、10勝を挙げて新人王を獲得した森下は今後、背番号18でどこまで白星を積み上げるか

 次に現役の背番号18の成績をまとめてみた。

●セ・リーグ
巨人:菅野智之……25勝(2019年〜)
DeNA:不在
阪神:馬場皐輔……2勝(2018年〜)
広島:森下暢仁……10勝(2020年〜)
中日:梅津晃大……0勝(2021年〜)
ヤクルト:寺島成輝……1勝(2017年〜)

 セ・リーグはDeNAが唯一18番不在のチーム。菅野は2019年シーズンより伝統の18を背負っており、2シーズンで25勝とハイペースで勝ち星を積み重ねている。また、森下は2020年の新人王を獲得。広島の若きエースとして今後の活躍が期待される。阪神の馬場は2020年シーズンに中継ぎに定着。ヤクルトの寺島は残念ながらまだ目立った活躍はできていない。中日はプロ3年目の梅津が2021年から18番を背負うことになる。中日投手陣をけん引する存在になってもらいたい。

●パ・リーグ
西武:不在
ソフトバンク:武田翔太……11勝(2018年〜)
楽天:不在(準永久欠番)
ロッテ:二木康太……9勝(2020年〜)
日本ハム:吉田輝星……1勝(2019年〜)
オリックス:山本由伸……8勝(2020年〜)

 パ・リーグで18番不在は2チーム。西武は2020年まで多和田真三郎だったが、2021年は育成選手となっている。楽天は以前背負っていた田中将大の活躍もあり、準永久欠番となっている。その他のチームの18番で、現在のところ目立った活躍が残せているのはオリックスの山本ぐらい。吉田や二木は今後の活躍に期待だ。

 18番を背負った歴代選手で最も勝利を重ねているのは米田哲也。通算336勝と圧倒的な数字だ。上で挙げた、現役の背番号18の選手がこの成績に並ぶのはまず厳しいだろうが、歴代TOP10に入れる可能性は十分にある。特に入団1年目から18番を与えられ、いきなり10勝と好成績を残した広島の森下は、チームの偉大なレジェンドである長谷川の数字に迫る活躍を見せてもらいたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM