福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・柳田悠岐

 開幕戦、定位置に柳田悠岐の名前はあるのだろうか。つなぐ打撃も返す打撃も、もちろん大きな一発も。昨季リーグトップの146安打に、29本塁打、86打点をマークした主砲が三番に入ることで、打線の怖さは何倍にもなる。それだけにシーズンのスタートからいてもらわないと困る存在だ。しかし、両アキレス腱のコンディション不良で今春キャンプはリハビリ組。3月2日現在も一軍合流のメドは立っていない。柳田自身は開幕に向けて「きっちり準備する」。その言葉を信じて待つしかない。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・中村奨吾

 順当にいけばマーティンの三番起用が考えられるが、中村奨吾の可能性も。今季は「もうひと皮、ふた皮むけてほしい」と井口資仁監督に主将に指名された28歳は、3年連続で二塁手として全試合出場中。バットでは昨季、打率.249と率こそ物足りないものの、軽打に一発も秘めるなど、チャンスメークを果たしつつポイントゲッターにもなれるだけに適任だろう。もともと多くの打順を担ってきただけに、適応力もあるはず。「甘い直球は一発で仕留めようと意識していたので、それができたのは良かった」と2月16日の広島との練習試合では今季チーム第1号アーチを放っている主将が、今季の打線をけん引したい。

埼玉西武ライオンズ



西武・森友哉

 2月27日、ロッテとの練習試合(春野)の6回、東條大樹が投じたスライダーを強振すると、打球は右翼席へ弾んだ。森友哉の2021年、実戦初アーチだ。「いい形でスイングすることができました」。この日、キャンプはB班で調整を進めていた山川穂高が四番に入り、森は三番に。「チームの四番が戻ってきて雰囲気が良くなった」と笑ったが、やはり三番・森、四番・山川と並ぶ形がチームにとっては最適だろう。19年は8月以降、三番に座り打率.329で首位打者を獲得して連覇に貢献。昨年は一転、打率.251と打撃不振に陥ったが今キャンプではボールをバットに乗せるイメージを体に染み込ませ復権を誓う。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・鈴木大地

 四番は主砲・浅村栄斗でほぼ決まりだが、その他の打順は流動的だ。ただ、石井一久監督は左右のジグザグ打線構築を目指しており、その筆頭候補と言えるのが鈴木大地だ。ロッテからFA移籍して1年目の昨季は、主に二番打者として出場し、リーグ3位の141安打をマーク。昨年はチャンスメークが主な役割だが、今季は一、二番の候補に挙がる辰己涼介や小深田大翔らを本塁にかえす役割も求められる。守備では三塁、一塁をもなせるプロ10年目の内野手が、昨季とは違った形で打線のキーマンとなりそうだ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・近藤健介

 今季も不動の三番に座るのは、2年連続最高出塁率のタイトルを獲得した近藤健介だろう。昨季は三番としてチーム最多の89試合に出場した。圧巻の出塁率・465だけでなく得点圏打率もリーグ4位の・352。人並み外れた選球眼と巧みなバットコントロールで、チャンスメークからポイントゲッターまで状況に応じた打撃を見せる安打製造機は、脅威の三番打者だ。昨季は「ボールの内側にバットを入れる」ことをテーマにキャリアハイの打率.340をマーク。今キャンプでもさらなる進化を求め探究心は尽きない。個人的な目標は「ずっとこだわっている首位打者」だ。選手会長に就任した今季、5年ぶりの優勝、日本一へ向けリーダーのバットがチームをけん引する。

オリックス・バファローズ



オリックス・太田椋

 ブレークの兆しを見せている。高卒3年目の太田椋が、2月の練習試合は主に「三番・二塁」で出場。2月23日のロッテ戦では、石川歩の直球を逆方向の右翼席に運ぶ一発を放つと、翌24日の西武戦では4打数4安打の大当たり。右へ左へ長打を放てる20歳が、存在感を示している。2019年のドライチは、入団時から「将来的に三番を打てる選手になりたい」と話していたとおり、順調に成長中。鋭い打球を飛ばす若武者の台頭で、昨季の首位打者・吉田正尚、T-岡田、モヤ、ジョーンズ、ロメロ、杉本裕太郎と長距離砲がそろう打線に厚みが増しそうだ。

写真=BBM