一般ファンの観戦は2019年秋以来



神奈川県高野連の「新型コロナウイルス感染拡大防止のための来場及び観戦に関するガイドライン」には「観客の座席は極力2メートル以上離すこととする」とある。バッティングパレス相石スタジアムひらつかにおいても「使用可能」と貼られているシートに着席する

 高校野球の春季神奈川大会は、4月18日の4回戦から「有観客試合」となった(地区予選、県大会3回戦までは試合会場らの条件つきで野球部員、保護者、NPBスカウトらの入場可)。関係者を除いて、一般のファンが観戦できるのは2019年秋の県大会以来となる。

 上限2,000人。バッティングパレス相石スタジアムひらつかは県下屈指の人気校である横浜高が第1試合(対星槎国際湘南高)で登場した。4回戦は当日券の販売(準々決勝以降は神奈川県高野連で初となる前売り。当日券の販売はなし)であったため、大勢のファンが足を運ぶことが予想された。

 一番乗りは朝3時。チケットボックス前では、十分な距離を保って並んだ。午前8時以降の開門後は最大300人が列を作ったという。当日券を手に入れる前には「来場者カード」を提示(持参していない観客は、球場前の特設デスクにて記入)。密を避ける形で、チケットを購入。そして、入場時には検温、消毒をし、スタンドでは「使用可能」と貼られているシートに着席する。

 場内ではマスク着用で、応援は拍手のみ。上限の2000人に達せず、大きな混乱もなく、第1試合は5回コールド(1時間8分、終了10時36分)で横浜高が勝利した。チーム、応援関係者は第2試合(13時30分開始)へ向けて、入れ替える。ベンチ、ロッカールーム等を消毒するため、インタバルには時間の余裕を持たせている。従来であれば、予定時刻よりもやや早めに開始することもあったが、感染予防対策の観点からタイムスケジュールは動かない。

 神奈川県高野連が定める観戦ガイドラインには「再入場」ができない、という取り決めがある。このため、この日は引き続き、第2試合を観戦する場合は約3時間、球場内で待機しなければならなかった。第1試合の観衆は約1,100人(2,000枚以上は販売しない)。実際、多くの観衆が球場から離れていた。

 準々決勝(24、25日)はサーティーフォー保土ヶ谷球場(上限2,000人)、準決勝(5月3日)と決勝(同4日)は横浜スタジアム(上限5,000人)で行われる。前売りチケットは4月20日からインターネット(一部のコンビニエンスストアでも可)で購入できる。

 神奈川県では4月20日から5月11日まで「まん延防止等重点措置期間」が適用される。すべての人の協力の下、無事に決勝まで日程が消化されることを願うばかりだ。そして、選手たちは多くの大会運営担当者の尽力があって、プレーボールの瞬間が迎えられることを忘れてはならない。

文=岡本朋祐 写真=BBM