左からヤクルト・山田哲人、広島・菊池涼介、楽天・浅村栄斗

 球界を代表するハイレベルな選手がそろっているポジションが二塁だ。前人未到のトリプルスリーを3度獲得したヤクルト・山田哲人、8年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞した広島・菊池涼介、昨季は本塁打王を獲得するなど2018年から3年連続30本塁打以上マークしている楽天・浅村栄斗。19年11月に開催されたプレミア12で侍ジャパンが初優勝を飾ったが、二塁は菊池、一塁は山田が守り、浅村は指名打者で同時に出場するケースが多かった。地元開催の東京五輪で二塁のポジションを守っているのはどの選手だろうか。
通算成績は2020年終了時点

力強いスイングを取り戻した今季



ヤクルト・山田哲人

・山田哲人(ヤクルト)
※通算成績 1058試合出場、打率.293、214本塁打、635打点、176盗塁

 プロ4年目の2014年に打率.324、29本塁打、右打者最多記録のシーズン193安打をマーク。15年に打率.329、38本塁打、100打点、34盗塁でセ・リーグ史上最年少となる23歳でトリプルスリーを達成。本塁打王と盗塁王の同時獲得も史上初の快挙だった。翌16年に打率.304、38本塁打、30盗塁で史上初の2年連続トリプルスリー。18年も打率.315、34本塁打、33盗塁で前人未到の3度目トリプルスリーを達成する。攻守走3拍子そろったプレースタイルで、守備も向上している。近年は故障で思うような結果を出せなかったが、今季は徐々にコンディションが上向き、力強いスイングを取り戻している。プレミア12では決勝・韓国戦で2回に逆転3ランを放ち、優勝に大きく貢献。国際試合でもダイヤモンドを疾走する姿を見たい。

今季は開幕から打撃が絶好調



広島・菊池涼介

・菊池涼介(広島)
※通算成績 1153試合出場、打率.271、95本塁打、420打点、110盗塁

 二塁の広い守備範囲とどんな体勢からもアウトにする体の使い方は、球界の常識を変えたと評価されるほど。14年のシーズン補殺535、昨年のシーズン守備率10割は二塁手としていずれも日本プロ野球史上最高記録で、8年連続ゴールデン・グラブ賞も史上最多タイだ。国際試合でもその守備能力は高く評価されている。17年のWBC2次ラウンド・オランダ戦では7回に二遊間への鋭い打球を逆シングルでダイビングキャッチし、遊撃の坂本勇人にバックハンドでグラブトス。一塁走者を封殺し、MLB.TVの実況が「God Hand! in Second(日本の二塁には神の手がいる!)」と絶叫した。プレミア12でも最優秀守備を受賞。今年は開幕から打撃も絶好調で打線を牽引している。海外メディアから「忍者」と呼ばれる美技を東京五輪でも見られるか。

プレミア12で打率.360、10打点



楽天・浅村栄斗

・浅村栄斗(楽天)
※通算成績 1376試合出場、打率.284、212本塁打、841打点、70盗塁

 西武でプロ5年目の13年に打率.317、27本塁打、110打点と平成生まれで初の打点王に輝くと、強打の二塁手として球界を代表する選手に。主将を務めた18年に球団新記録の127打点で2度目のタイトル獲得。日本人選手で球団初の打率3割、30本塁打、100打点を達成し、10年ぶりのリーグ優勝に貢献した。同年オフに楽天にFA移籍。19年に自己最多33本塁打をマークすると、昨年は32本塁打で自身初の本塁打王を獲得。逆方向の右翼にも本塁打を打てるのが大きな魅力で、ミート能力も高い。WBC、五輪は未経験で不思議と日の丸に縁がなかったが、19年のプレミア12では7試合出場で打率.360、10打点と活躍。右の長距離砲は貴重だけに、東京五輪でも主力打者として期待される。

写真=BBM