まもなく開幕から2カ月が経とうとしているペナントレース。果たして、チームの勝利に最も貢献している選手は誰なのか? パ・リーグ6球団で「序盤戦貢献度BEST3」の選手を挙げてみた。
記録は5月17日現在

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・早川隆久

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 早川隆久
2位 島内宏明
3位 涌井秀章

 新人ながらパ・リーグ単独トップとなる5勝をマークした早川隆久の充実ぶりが際立つ。ここまで8試合に先発して防御率2.82。投球イニング数も涌井秀章を抑えてトップに躍り出るなど、貢献度では間違いなくチームトップと言えるだろう。2位は四番打者として力を発揮している島内宏明。31打点はリーグ2位、得点圏打率.385、長打率.486は堂々のチームトップで、チャンスに強い頼れる左打者だ。3位は開幕投手を務めた涌井。8試合中5試合がQSと、序盤から持ち前の安定感を発揮して4勝を挙げている。ただ直近2試合で失点を重ねて、防御率は3点台に。昨季の最多勝投手として、巻き返しを図りたいところだ。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・モイネロ

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 L.モイネロ
2位 泉圭輔
3位 嘉弥真新也

 5月17日現在リーグトップのチーム打率.262をマークする打線で、クリーンアップの柳田悠岐、グラシアル(現在は右手骨折で離脱中)、栗原陵矢とともに打率.298の活躍を見せる甲斐拓也もいるが、貢献度の高さで言うとリリーフ3投手が目を引く。先発陣がローテを守れず早い回で降板することも多い中、今季もリリーフ陣は防御率2.22と12球団トップの安定感。その中心にいるL.モイネロを序盤戦貢献度1位に選出する。調整不足で開幕二軍スタートとなったが、すぐに復帰すると圧巻の投球を披露。現在は故障離脱した守護神・森唯斗に代わってクローザーを務める。見ているファンに「モイネロが打たれたら仕方がない」と思わせる頼もしさだ。2位は今季ここまでリーグ3位の21試合に登板している3年目の泉圭輔。「勝っている・負けている」「イニング頭・途中」と状況問わず起用されると、開幕から16試合連続無失点を記録するなどしっかりと仕事をこなす。その信頼度は日に日に増すばかり。今後は大事な場面での起用も増えてくるだろう。3位は中継ぎ陣のリーダー的存在の嘉弥真新也。4年連続50試合以上登板の左腕は今季も、ここまでリーグトップタイの22試合に登板。対左打者に限らない働きっぷりで、今後もタフに投げ続ける。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・マーティン

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 マーティン
2位 安田尚憲
3位 中村奨吾

 好調打線をけん引する二〜三番の貢献度は大きい。開幕3戦目から二番に座るマーティンが、両リーグトップの12本塁打と長打力を発揮し、強打でチャンスを拡大。時に意表を突くセーフティーバントを試みるなど、助っ人砲が二番にいることは打線の脅威だ。そんな助っ人がつくった好機を四番・安田尚憲が着実にモノに、リーグトップの32打点。長打力も増して6本塁打を記録し、3犠飛と仕事をしっかりとこなしている。その両左打者の存在を際立たせるのが、三番の中村奨吾。右方向への軽打もあり、高打率を維持するほか、34四球を選ぶなど、“つなぎの三番”が打線を活発にさせている。奮闘する打線が、開幕5連敗からのスタートながら上位につけている一因だ。

埼玉西武ライオンズ



西武・平良海馬

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 平良海馬
2位 高橋光成
3位 源田壮亮

 開幕から安定感抜群の投球を見せている平良海馬が貢献度No.1だ。リリーフとして22試合に登板して無失点投球。主にセットアッパーとして、相手の勢いを封じ込めるピッチングを続けている。不調のため5月4日にクローザーの増田達至が二軍落ちした後は最後を締める役割を担うことも。5日のオリックス戦(メットライフ)では4点リードの8回裏、二死二、三塁でマウンドへ。モヤを空振り三振でピンチを脱すると9回もマウンドに立ち三者凡退で今季初セーブを挙げた。2位は開幕投手を務め高橋光成。ここまで8試合に投げ4勝0敗。負けなしもさることながら、QS率は87.5パーセントとエースとして確実に試合をつくっているのが光る。3位は源田壮亮。序盤から主力野手にケガ人が続出したが、源田は全試合出場。主将としてもチームをしっかりまとめている。

オリックス・バファローズ



オリックス・杉本裕太郎

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 杉本裕太郎
2位 宮城大弥
3位 吉田正尚

 低調だった打線を一気に破壊力あるオーダーに変えたのが“ラオウ”こと杉本裕太郎の存在だ。京セラドーム5階席まで軽々と運ぶパワーで8本塁打を放つ一方、右方向への軽打も見せて打率は3割超。左手一本で外野の深くまで打球を運べるとあって走者三塁では犠飛も放ち、4月22日の西武戦(京セラドーム)ではサヨナラ打を放つなど勝負強さも光る。今季も首位打者を快走する三番・吉田正尚との“青学大コンビ”は相手投手にとっては脅威だろう。投げては高卒2年目左腕の宮城大弥が大奮闘。開幕2戦目に抜てきされた19歳は負けなしの4勝と勝ち頭に。山本由伸、山岡泰輔と先発投手に厚みを与えたことで、大型連敗なく上位にくらいついている。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・堀瑞輝

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 堀瑞輝
2位 加藤貴之
3位 近藤健介

 チーム防御率3.93とリーグワーストながら、打線の援護に恵まれない展開が多い中で序盤戦は投手陣が健闘した。本来の力を発揮できていない宮西尚生に代わり、堀瑞輝がチーム最多の17試合に登板し8ホールド。セットアッパーの軸としてフル回転し苦しいリリーフ陣を支えた貢献度はNo.1といえる。先発で最も貢献度が高いのは3勝負けなし、防御率2.25と抜群の安定感を誇る加藤貴之だ。5月12日のオリックス戦(東京ドーム)ではストライク先行のテンポの良い投球で7回を無四球無失点に抑えた。チーム打率2割台前半と苦戦する打線の中で調子が上向いてきた近藤健介が貢献度3位。昨季の年間本塁打数をすでに上回る6本塁打、25打点をマークし得点源になっている。

写真=BBM