まもなく開幕から2カ月が経とうとしているペナントレース。果たして、チームの勝利に最も貢献している選手は誰なのか? セ・リーグ6球団で「序盤戦貢献度BEST3」の選手を挙げてみた。
記録は5月17日現在

阪神タイガース



阪神・佐藤輝明

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 糸原健斗
2位 佐藤輝明
3位 梅野隆太郎

 開幕から打撃好調で安打を量産している糸原健斗。一番の近本光司が不振だった穴を二番として十分に埋めた。糸原が出塁しクリーンアップで返すという好循環が生まれたのが打線に勢いがついた要因でもある。また、そこにドラフト1位の佐藤輝明が打線を活性化させた。開幕当初は三振も多かったが、強烈な打球を飛ばし、現在は四番・大山悠輔の代役を立派に務めている。「いい風を吹かせてくれています。僕もそこに乗っていきたいですね」と近本も佐藤輝が打線に与えるいい影響を感じている。そして七番に座る梅野隆太郎が、現在でも5割を超える得点圏打率を誇っているのは大きい。投手陣がしっかりしているだけに、打線がつながれば必然的に首位を走るのは当然のことかもしれない。

読売ジャイアンツ



巨人・Z.ウィーラー

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 Z.ウィーラー
2位 高橋優貴
3位 岡本和真

 5月17日時点でリーグトップの35打点、同4位タイの9本塁打の岡本和真は、四番としての役割を果たしているが、打率.268、得点圏打率.260がさみしい。野手ではZ.ウィーラーのインパクトが強く、新型コロナウイルス陽性で入院もあったため、規定打席には届いていないものの、打率は.433と高打率をキープし、入院前の3月30日の中日戦(バンテリン)から続く出場連続安打は「21」に。坂本勇人の骨折離脱により、代わりに二番にも座り、出塁率も.474と貢献度が高い。投手では高橋優貴が今季初登板から5戦5勝をマークし、3・4月度の月間MVPを受賞する働きで序盤戦のチームを支えた。

東京ヤクルトスワローズ



ヤクルト・近藤弘樹

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 近藤弘樹
2位 村上宗隆
3位 山田哲人

 1位はもちろん、新加入の近藤弘樹だろう。150キロを超えるストレートとシュートを武器に、圧巻のピッチングを見せている。登板過多が続くが、マクガフや清水昇とともに救援陣が盤石なのは近藤の存在が大きい。2位には、四番・村上宗隆を選んだ。リーグトップの11本塁打に、同2位の打率.323、同3位の28打点。三冠王に最も近い男と言える。3位には、主将・山田哲人だ。昨季は調子を落としていたが、今季は思い切りの良さを存分に発揮。山田が好調なおかげで村上へのマークも薄れ、打線がより活発になっている。ほか、3勝を挙げている金久保優斗や、ロングリリーフもこなす今野龍太の活躍も忘れてはいけない。

広島東洋カープ



広島・栗林良吏

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 栗林良吏
2位 菊池涼介
3位 森下暢仁

 貢献度トップは何と言っても開幕から5月16日まで17試合連続失点ゼロと、新人の開幕からの連続試合無失点記録を更新中の新守護神・栗林良吏だ。同日まで17回2/3に投げて、打たれたヒットはわずかに5本、四球も計7つと打者を圧倒し、リーグ3位の9セーブを挙げている。ルーキーとは思えない堂々たる投げっぷりに、信頼度も高まるばかり。野手では、同日現在リーグトップの55安打を放って打率.342とセ・リーグの首位打者を走る菊池涼介の貢献度が高い。打順が一番に変わってからも安定した成績を残している。先発投手では、森下暢仁が防御率が同日現在リーグ2位の1.84。援護がなく、勝利数は3にとどまっているが、安定感は抜群だ。

中日ドラゴンズ



中日・又吉克樹

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 又吉克樹
2位 柳裕也
3位 大島洋平

 貢献度1位は中継ぎの又吉克樹だろう。苦しいチーム状況の中、20試合に登板し、15試合連続無失点、防御率0.98と見事に役割を果たしている。昨年、最優秀中継ぎ賞のタイトルを獲得した祖父江大輔、福敬登の調子が上がらない分を完璧にカバー。頼れるセットアッパーとして奮闘を続けている。2位は先発右腕の柳裕也だ。8試合に登板して3勝1敗だが、67奪三振と防御率1.83はリーグトップ。緩急を使ったピッチングで抜群の安定感を誇る。3位はリードオフマンの大島洋平か。深刻な得点力不足に悩む打線の中で開幕から一番に座り、チームでただ一人、打率3割をマーク。35歳のベテランが攻守走でチームをけん引している。

横浜DeNAベイスターズ



DeNA・牧秀悟

【序盤戦貢献度BEST3】
1位 牧秀悟
2位 濱口遥大
3位 オースティン

 新人・牧秀悟は開幕戦で三番・一塁でスタメン起用されると4月は打線の中心となり、波に乗れないチームを鼓舞するかのように安打を重ねた。開幕から11試合で4度の猛打賞、打率4割超と刻んだインパクトは、貢献度1位にふさわしいものだった。助っ人の合流で守備は一塁から二塁へ、さらに疲労も手伝って5月に入り打撃は下降線だが、8塁打、25打点はチームトップだ。2位は自身初の開幕投手を務め、なかなか勝てない時期があったものの先発8試合で6度のQSと先発陣をけん引する濱口遥大。3位には4月のチーム合流からスラッガーぶりを発揮するオースティンを選出。ぶっつけ本番で一軍の試合に臨んだにもかかわらず、打率.305はさすが。特に出塁率.411が光る。

写真=BBM