中日・ビシエド

 2016年に加入した中日のダヤン・ビシエドも今季で6年目。これまでに647試合に出場し、2408打数716安打、通算打率.297の数字を残している。今季も打率.312とバッティングは好調で、今後の成績次第では通算3割に到達する可能性もある。では、これまでに「通算打率3割以上を記録している助っ人」は何人いるのだろうか? 歴代助っ人の通算打率を調べてみた。

4000打数以上で助っ人トップはレロン・リー



ロッテ・リー兄弟(左が兄・レロン、右は弟・レオン)

「4000打数以上の歴代通算打率Top40」にランクインしている助っ人外国人は以下の5人。そのすべてが通算3割超えと非常に優秀な成績を残している。

レロン・リー 打率.320(4934打数1579安打)※歴代2位
ブーマー・ウェルズ 打率.317(4451打数1413安打)※歴代5位
レオン・リー 打率.308(4667打数1436安打)※歴代10位
アレックス・カブレラ 打率.303(4510打数1368安打)※歴代16位
アレックス・ラミレス 打率.301(6708打数2017安打)※歴代23位

 助っ人外国人で歴代トップなのが、ロッテで活躍したレロン・リー。首位打者は1980年の1度のみだが、ロッテ加入から10年連続(在籍11年)で3割をマークと、驚異的な成績を残した。レロンの弟であるレオンも、通算打率.308を記録しており、兄弟そろって歴代Top10入り。1970年代後半から1980年代前半にかけてのロッテは、この兄弟2人がそろって在籍。後に三冠王になる落合もおり、リーグトップレベルの打線だった。

 歴代トップのレロン・リーに次ぐ通算打率を残しているのが、1984年の三冠王・ブーマー。パワーはもちろん、首位打者も2回、リーグ最多安打も4回記録しており、バットコントロールも抜群だった。2002年にシーズン55本塁打をマークしたアレックス・カブレラも通算3割超え。パワーだけではなかった。ソフトバンク時代の低迷がなければ、もう少し上の数字を残せただろう。

 外国人選手としては初のNPB通算2000安打を達成したラミレスも、通算打率は3割を超えている。NPB在籍13年で6708打数は上位5人の中では最長・最多。長く活躍すれば通安打率は下がるが、それでも3割を維持し続けた。

2000打数以上となればあの最強助っ人がトップ



阪神・バース

 次に、「2000打数以上」を記録している助っ人の通算成績を調べてみた。先ほどの「4000打数」よりも半分の打数になるが、通算3割超えの助っ人は何人いるのだろうか? 「4000打数」の5人を除いて、通算3割超えの助っ人は以下のとおり。

●2000打数以上で通算3割以上の助っ人外国人

ランディ・バース 打率.337(2208打数743安打)
ロバート・ローズ 打率.325(3929打数1275安打)
ウォーレン・クロマティ 打率.321(2961打数951安打)
トーマス・オマリー 打率.315(2603打数820安打)
ジャック・ブルーム 打率.315(2404打数757安打)
ジム・パチョレック 打率.315(2676打数842安打)
アロンゾ・パウエル 打率.313(2609打数817安打)
スティーブ・オンティベロス 打率.312(2458打数768安打)
ロベルト・ペタジーニ 打率.312(2830打数882安打)
トミー・クルーズ 打率.310(2780打数863安打)
マット・マートン 打率.310(3287打数1020安打)
ジョージ・アルトマン 打率.309(3183打数985安打)
ルイス・ロペス 打率.303(2624打数795安打)
チャーリー・マニエル 打率.303(2127打数644安打)

「2000打数以上」では阪神伝説の助っ人・バースが.337でトップに立つ。4000打数以上でトップだったレロン・リーはおろか、歴代1位の青木宣親(通算.323)をも超える記録だ。バースに次ぐのがマシンガン打線の中軸を担ったロバート・ローズで通算.325。夢の4割打者まであと一歩のところまで迫ったクロマティも、通算.321と高打率を残している。

 また、バース、オマリー、パチョレック、マートンと阪神で活躍した選手が多いのも特徴。「神のお告げ」で帰国した某助っ人の影響か、ダメ助っ人が多いイメージのある阪神だが、こうした通算打率の歴代上位に食い込む助っ人も多いのだ。

 ちなみに、2000打数以上で見た場合、日本人選手・助っ人合わせた全選手でトップなのがイチロー。3619打数1278安打で通算打率は.353と圧巻の数字を残している。

 歴代助っ人の通算打率を調べたところ、4000打数以上で通算3割以上はわずか5人。2000打数まで範囲を広げてみても19人と、やはり「通算3割」は簡単ではないようだ。果たしてここにビシエドが食い込めるのか、今季のバッティングに注目したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM